第037話 気持ちはよくわかる ページ38
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「………よし！これで大丈夫だぞ」
湿布を貼り終えたAは救急箱を閉じてにっこりした。
「ありがとう。随分楽になった」
「ああ。役に立てたなら良かった」
Aは豪炎寺の横に座った。もう周りには誰もいなかった。
「………この前」
「え？」
「悪かったな。無闇に質問して」
Aはぽかんとした。この前の質問というと、多分、サッカーをやらなくなった理由について聞いてきたあのときのことだ。
「雷雷軒の……」
「響木おじさんか？」
「ああ。あの人に、お前がサッカーをやらなくなった理由を聞いた」
「えっ？！」
Aは暗い顔になった。
「ど……どこまで聞いたんだ？」
「……親が交通事故で亡くなって、それからしなくなったって」
「事故の、その……事故の原因は、何かとか、聞いたか？」
「………？いや」
Aは突然ホッとした顔になり、それから苦笑した。
「すまない。知られたくなかったか？」
「いや、いいんだ」
そこまでしか聞いてないなら、と付け加えながらAは笑った。
「……俺がサッカーをやめようとしたのは、妹が交通事故にあったからだ」
Aは豪炎寺を見た。
「去年のフットボールフロンティア決勝の日、スタジアムに向かう途中だった」
「その、い、妹は、どうなったんだ？」
「今も眠ってる。昏睡状態だ」
Aは何といえばいいのかわからず、口をはくはくさせた。
「お前とは重みが違うのかもしれないが、俺も同じような経験をしたんだ。気持ちはよくわかる」
Aは目をぱちくりさせたあと微笑んだ。
「でも……妹さんの事故、それ、豪炎寺が悪いわけじゃないだろ？」
Aは微笑んだ。
「そりゃ、サッカーをやめる必要なんてないよ。豪炎寺はすごい選手だし、きっと、サッカーをしたほうが妹さんも喜ぶと思う。でも……」
Aは俯き、それから少し暗い顔をした。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
