心の花に..ふわり。無垢の羽根(jumpxjump)無垢の羽根シリーズ(３)

＝えんじぇる・１０＝ ページ11

「俺宛の、ラブレターが・・」


「ほぉ〜。いや〜やっぱり、すごいな。
　イケパラ屋ってだけあって、裕翔君
　モテるね。あの店で、一番かな！」


「いや〜。。一番って、そんな・・
　でも、嬉しいやら、困るやらで。。」


「それで、どうするんだい＿＿
　その手紙の返事。」


「いや〜・・実は、それが...」


「うん？」


「その〜、無くなっちゃったんです。」


「無くなっちゃった？？
　ん？どう言うコト？？」


「その手紙の事、涼ちゃんに言ったんです・・
　そしたら、う゛〜って怒っちゃって＿＿
　パパ取られるの嫌って感じで、ヤキモチを。」


「ヤキモチねぇー。」



「はい、そしたら涼ちゃんが愚図って
　力んだら、パッて手紙が消えちゃって。」


「ほぉ〜〜。すごいなぁ。
　まだあんなに小さいのに、そんな能力が。
　しかし..愛されてるねぇ裕翔君は。」


「はい、そんなに懐いてくれて、
　嬉しいです。2番目のパパではあるけど、
　パパ冥利に尽きます。ふふふ」


「いやいや。いやいや〜裕翔君。」


「ん？なんですか、宏太さん。」


「いやいや、パパ冥利というか＿＿
　う〜ん、パパを取られるヤキモチとは
　違うんじゃないかな、涼介は・・
　まぁ、好きや愛してるって、色んな
　意味があるけど・・」


「いやいや〜。。
　涼ちゃんはまだ、赤ちゃんですよー。
　パパの好きとか、苺やウィンナーと
　一緒ですって。」



そう言いながら、ニコニコ微笑んで

涼ちゃんを見つめる。


「ふふふ、真剣にＤＶＤ観てる。」



いい子でソファに、ちょこんと座り

教育番組『いっしょに☆じゃんぷ』を観てる。


体を音楽に合わせ、ゆらゆら揺らす。

我慢できなくなったのか

スクッと立ち上がり、楽し気に踊り歌う。


「楽しそうだなぁ〜涼ちゃん。」


「涼介は、あの番組好きなんだね。」


　

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