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『すみません、待たせちゃいましたか?』
「全然?俺も掃除終わらせて来たとこめう〜」
にこりと笑みを見せたマンちゃんさんに安心し、
早速私達は目的地へと足を運んだ。
『此処は、、、スイーツ店?』
「そう〜!Aが我々部に入部したての頃さ、俺がスイーツあげた時のこと、覚えとる?」
入部したて、、、ああ!
『覚えてます!あの苺タルトめっちゃ美味しかったんで!』
「ふふっあれな、実はここのケーキなんよ〜」
『!そうだったんですね』
満足そうに笑うマンちゃんさん。あの苺タルトはほんまに美味しかったからまた食べたいと思ってたんよね〜!
「なに食べたい?」
『そうですねぇ、、、このガトーショコラは凄く魅力的ですが前に頂いた苺タルトも捨て難い、、、』
「今日ぐらいどっちも頼んじゃえば良いめう!」
『、、、ダイエットは?』
「『明日からっ』」
『って、ことで良いですかね?笑』
「ふふっ良いんちゃう?笑」
『魔法の言葉の様で悪魔の囁きですね笑』
悩んだ末、私はガトーショコラと苺タルト、マンちゃんさんはチーズケーキとモンブランを注文した。
ケーキを待つ間、私はマンちゃんさんとの会話に華を咲かせつつ、店内を見渡していた。
綺麗に装飾された店内は世の女の子達が好きそうなまさにイムスタ映えにうってつけなんやろう。お客さんも学校帰りの女子高生や若い女性が多い気がする。
「お待たせ致しました」
そんな分析ちっくな事をしとる間に、店員さんが注文したケーキを持ってきてくれたみたい。
『美味しそう、、、!』
「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか?」
『大丈夫です、ありがとうございます』
『!』
このガトーショコラめっちゃ美味しいっ、、、!!
「ほんま、美味しそうに食べるなぁ笑」
『美味しいものを美味しく頂いてるだけですよ〜』
「そっかそっか笑」
こないだマンちゃんさんに貰った苺タルトもやっぱり絶品で、お腹も心も満たされ、紅茶を飲んで一息ついたところ。
「ここな、俺の家やねん」
『、、、え?』
あまりにも自然に、微笑みながら言うもんやから吃驚して思わず声が出てしまった。
「んふっ笑 吃驚した?笑」
『吃驚したも何も、、、唐突でしたし、、、?』
「あははっ笑 確かに何の前触れもせんかったなぁ笑」
そうか、このお店ってマンちゃんさんのおうちやったんや、、、
でもじゃあ、ほんまになんで私を此処に、、、?
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黒翠(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!この作品に出会って下さったということに、感謝の気持ちで胸いっぱいです。お優しいコメントをありがとうございます! (2023年3月14日 0時) (レス) @page40 id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - コメント失礼します。この小説面白いです。黒翠さん、素敵な作品をありがとうございます (2023年3月13日 21時) (レス) @page39 id: e066df4934 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - リリィさん» コメントありがとうございます!嬉しい限りです!そのお言葉で更新頑張れますありがとうございます!! (2022年2月22日 0時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - とても面白くて続きが楽しみです! (2022年2月21日 21時) (レス) @page6 id: 74ae9aa626 (このIDを非表示/違反報告)
黒翠(プロフ) - 露助さん» いえいえそんな!いつもコメントありがとうございます!頑張れます〜!(書いてる私自身も思ってます^^;) (2022年2月16日 22時) (レス) id: 73723415d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒翠 | 作成日時:2022年2月8日 0時