5 ページ41
『Ciao(もしもし)』
『Ciao.Aですか？』
アパートに備え付けてあった固定電話からパッショーネのボスであるジョルノ・ジョバァーナへとAは電話をかけた
後ろではミスタがAの肩に顎をのせ、フーゴも側で受話器へと視線を向けている
『È per la fretta. Il tuo tempo è ok?(急ぎの用なんだけれど、お時間よろしくって？)』
『Ah.Aspetta un momento(あぁ、少し待って)』
電話口の向こう側からは女の高い朗らかな声や柔らかなクラシックが流れてくる
んもう、と鼻をならしてAはジョルノを急かした
『すみません、で？何のようですか』
外に出たのか、辺りは意外と静かである
何処かのバーか、はたまた会合か何かに行っているのか＿それは分からないが話がしやすくなったのでAは口を開いた
『随分冷たい言い方するんだな、愛しい部下でしょう？フーゴなんて危うく死ぬところだった＿ジーノ・ダバンディという少年よ』
『彼は始末したのですか？』
悪びれた様子もなくそう尋ねるジョルノにAはいいや、と電話しながら見えない首を横に振った
『相手は群体型のスタンド使い＿ダメージといっても恐らく致命傷になんてなっていないはず...でも未だここの場所はバレていないはず』
『＿Aの言いたいことは何となく分かりました』
＿私達だけでの情報収集なんて時間が掛かりすぎる
相手も何か私に対して恨みを持っているようだったし、血眼になって探しているかもしれない
Aはそう考え、ジョルノに電話をかけたのだ
『情報分析チームのカンノーロ・ムーロロを呼んで』
＿
「ジョジョは何だと？」
「ムーロロを呼んでくれるって、明日にでもここに来るでしょうね」
「へぇ、太っ腹だな」
Aが電話を置くと二人は気になるというように電話の話を振ってくる
Aはうんざりしながらソファに寝転がってテレビをつけた
つまらないコメディや一昔前のラブストーリーばかりでチャンネルを放り投げる
「何いじけてんだよAちゃん」
「いじけてない、疲れたの。アンタ達の代わりにボスと電話したからね」
ボスとの電話以上に疲れるものはないよ、とAはソファに寝転がりながら上から覗き込んでくるミスタの顔を見つめた
「ミスタ、アンタって結構イケテる顔してる」
「マジィ？」
「冗談だけど」
Aは起き上がってフーゴの入れてくれたコーヒーに口をつける
コーヒーは何処か懐かしい味で、Aの疲労を労っているようだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね！了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (
レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます！字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか？無理でしたら構いません！ (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜！ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます！リクエスト了解です、ありがとうございます！ (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした！もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか？更新、がんばってください！ (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして！ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です！(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にいみ | 作成日時：2018年11月14日 22時
