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「ゴホッゴホッ」
「うっ_ゲホッ」
倒れていたミスタとフーゴが起き上がった
喉に妙な違和感を感じながら二人は辺りを見渡す
「Aッ!無事か!?」
窓は既に開け放たれていて、先程まで立ち込めていた毒ガスは跡形もなく消えていた
まさか敵に始末されたのだろうか、とミスタはフーゴを見るが彼に返り血などは付着していない
そもそも自分達が敵の能力から解放されたということはAが倒したということか
「ミスタ...フーゴ、こっち」
ベッドの側からひらり、と白い腕が見える
二人は急いで駆け寄るとスタンドの副作用で足がピクピクと痙攣しているAが寝そべっていた
Aの毒は強力であるため、一定時間を過ぎると体が痺れを起こしてしまうのだ
外傷は特に見当たらないので二人は胸を撫で下ろす
「しっかしA!オメェ、よくやったなぁ〜〜!見直したぜ!」
「わ、ちょっと...苦しッ」
ミスタは涙目でAの体を起こしてきつく抱き締める
苦笑いするAを見てフーゴは夢の中に出てきたAを思い出した
フーゴは複雑な気持ちで細くて白いAの手をきゅっ、と握る
「いてて...フーゴ?」
「A、ありがとう。君のお陰で僕はまたここに戻ってくることが出来た」
「フーゴ、それはフーゴの意思で戻ってきたんでしょう。アンタの信じる道を見つけてここまで戻ってきたんでしょう。私はただアンタに毒を飲ませただけだから」
ぐっ、とフーゴの手をAが握り返す
男のフーゴよりは小さいが頼もしく、温かい手だった
「_一つ聞きたいことがあるんだがな、A。その毒っていうのはあの...」
「いつもの麻酔剤じゃあないよ、解毒剤を打ち消す毒。害は無いけど喉が焼けるように痛い」
ミスタの疑問を遮ってAが意地悪に笑いながら言った
途端、二人の喉が焼けるような痛みを発した
「うががッ...!」
「うげッ...!!」
二人は想像を絶する痛みと吐き気にのたうち回る
「ごめん、奴のスタンドを倒すにはこれを飲ませるしか無かった。脳を一時的に麻痺させて奴を行動不能にし、毒を回らせて死に至らせる...群体型だと言っていたから本体には何ら害は無いでしょうけど」
申し訳なさそうに眉を潜めて Aが謝るが、痛みに耐える二人の耳にはそんな謝罪の言葉は入ってこなかった
ジーノ・ダバンディ_
スタンド_パラサイト・デイ
スタンドが返り討ちにあい一時待避
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時