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「オレは正しいと思ったからやったんだ。後悔はない...こんな世界とはいえオレは自分の信じられる道を歩いていたい!弱点さえ見つければ...今は逃げるだけだがボスは必ず倒す」
皆、動揺していた
トリッシュを送り届けたはずのブチャラティが負傷した彼女を連れて戻ってきたからだ
それは忠誠を誓う組織を裏切るということ
つまり莫大な大きさの組織全体に命を狙われるということ
初めから着いていくつもりだったジョルノを除き、皆が息を荒らげどうしたものかと頭を抱えた
「言っていることはよくわかったし、正しいよブチャラティ。だけど...はっきり言わせてもらう。残念だけどボートに乗るものはいないよ...情に流され血迷ったことをするなんて、あんたに恩はあるがついて行くこととは別だ。あんたは現実を見ていない...理想だけでこの世界を生き抜くものはいない。この組織なくして僕らは生きられないんだ_」
フーゴはこういった
そう、あの時自分だけがボートに"乗れなかった"ときこう持論をいい放った
その時_Aがいち早く動いたのをフーゴは忘れていなかった
「ブチャラティが行くというなら行く。ブチャラティが行かないというなら行かない。トリッシュはこの際関係ないんだ、私の信じる道を照らしてくれるのはブチャラティ、アンタだけだよ」
一番の理解者だと思っていたAにその時、見捨てられた気がした
怯えることもしない、迷うこともしない、只ブチャラティに着いていくという意思だけで自分の命までも投げやりにするAを見て喪失感を感じた
「フーゴ、アンタ今私に見捨てられたと思ったでしょう。フーゴ、アンタは所詮自分中心でしか物事を考えられないマンモーニなのよ、フーゴ...ここで怒りに任せて私を殺してブチャラティ達を止めてみなさいよ」
"マンモーニ"というあの教授にも言われた言葉をAが発する
だが、フーゴは何故かあの時のような突発的な苛立ちを感じなかった
その代わり冷たい瞳でフーゴを見るAの手を握ってフーゴはけらけらと笑いながらその瞳に涙を浮かべた
「そんなこと、出来るわけが無いでしょう...!僕は弱かった、だから乗れなかった。でも、今はジョルノの進めるボートに乗れた...此処で乗れなかったボートに僕は今、君と、ミスタと乗っているんだ」
それをAが聞いた途端、目の前の情景がグニャリと歪む
夢の奥深くに堕ちていたフーゴは見覚えのある三人の手によって光へと引き上げられていった
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時