【名探偵コナン】異世界の訪問者8《男主》

398話 ゼロの執行人 ページ49

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翌日。

朝起きても、零さんが帰ってきた痕跡はなかった。


警察庁に行って、着替えとか持っていった方がいいんだろうか…。
会えるかは分からないが。



まぁ、一応持っていってみるか。

洗濯したばかりのワイシャツにアイロンをかけ、ズボンとベルトと靴下と共に紙袋に詰める。



そうだ。

お弁当も作ってみようかな…と思い至り、キッチンに立ち、初めての弁当作りに挑戦したのだった。



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昼過ぎに家を出た。
零さんの着替えと、初めて作った弁当を持って。


一応零さんに連絡は入れたが、繋がらなかった。


警察庁にいるか分からないし、出入りしてるかも分からないけど…行くだけ行って、いなかったら諦める。


まだ敷地の駐車場に停める許可を貰っていなかったバイクは少し先にあるパーキングエリアに停めた。


そこまで歩き、バイクに跨るとヘルメットを被った。




そして警察庁に向かったが、公安である零さんを呼び出しても、彼の名前は除籍されているはず。

かといって、いるか分からない彼を警察庁の前で待っていたら、怪しまれそうだ。



ヘルメットを外し、どうしようか悩んでいると、知った顔が歩いてくるのが見えた。




『風見さん』


名前を呼ぶと、こちらに気づいてくれた。



「貴方は…黒瀬さん」

『零さ…、じゃなかった、降谷さんって、今います？』

「降谷さんは今外している。今どこにいるかは分からない」

『そう。…ここに戻ってくる予定は？』

「今日の夜には、一度顔は出すと言っていたが…」



夜、か。
弁当はダメになるな…。



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