【名探偵コナン】異世界の訪問者8《男主》

382話 ケーキが溶けた！ ページ33

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昼近くになると、毛利さんと蘭は用事があると帰っていき、コナンだけが残った。




しばらくして、ストッカーの修理に来た業者の人が入ってきた。



俺はカウンター席で毛利さんに譲ってもらった新聞を読んでいた。



5月1日に行われる東京サミット。
全世界の要人たちが東京に集まる。


この嫌な予感はなんだ…？
何か起こるのか…？

もしかして…劇場版に入る…？
安室透がメインの…。

そうなったら俺は何をすればいい？
何が出来る？



頭の中でごちゃごちゃと考えていたとき、元気な声が店内に響いた。




「「「こんにちはー！」」」


少年探偵団の３人がやってきたようだ。


彼らはケーキ目当てで来たらしく、目当てのものがないことに肩を落とした。



「あーあ、楽しみにしてたのに」

「ごめんね…」

「今業者の人に直してもらってるから、明日は大丈夫だと思うよ」

「あの、調べてみたんですが、異常はありませんね」

「え？」

「じゃあ、なんでケーキが型崩れするんですか？」

「さぁ…？」



ストッカーの故障が原因じゃないとすると…。




「あ！もしかしたら！」


思考を遮断するように、歩美が声を上げた。


そして急に店の外に飛び出していってしまった。


それを追うように、コナン含め、少年探偵団は出て行ってしまった。



「どうしたんでしょう…？」

「すみません、私はこれで」



業者の人も帰ってしまい、俺たちだけが残される。



俺、ずっとここにいていいのだろうか…。
今日は客足が少ないにしろ、ずっと居座るのは迷惑だよな…。

と、思いつつも再び新聞に目を落とす。



もしこの嫌な予感が当たって、何か起こるとするならばこの東京サミットの日だ。

あと一週間後。
サミットで零さんが関わるとするならば…。




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