798話 紺青の拳 ページ49
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リシの案内で、俺たちは高級住宅街にある邸宅に招かれた。
大きな正面玄関から邸宅内に入ると、立派なエントランスホールが出迎えた。
吹き抜けの天井にはシャンデリアが吊るされており、ホールのいたるところに調度品や甲冑が飾られている。
「お父さん!大人しくして!」
煌びやかな調度品の数々に興奮を隠そうとせずウロつく毛利さんを蘭がたしなめる。
だが、そんな娘の声も聞かず、毛利さんはひとつの騎馬像の甲冑に近づいていった。
「おっ!この甲冑もかぁっちょいい〜!!」
毛利さんが騎馬像に触れたときだった。
騎馬像が持っていた槍が、毛利さん目掛けて落下しそうになる。
俺の体が動き出すより先に動いたのは、京極だった。
彼は片手で、毛利さんの真上に落ちかけた鉄の槍を受け止めた。
「大丈夫ですか?」
「お、おう…」
「お父さん。ちゃんとして」
蘭の圧のある言い方に、毛利さんは大人しくなった。
『それで、レオン・ローというのは何者なんです?』
この邸宅の主、レオン・ローという人物について、リシに尋ねた。
「あ、はい。レオン先生は、元々著名な犯罪行動心理学者で、警察と協力して何人もの凶悪犯を逮捕してきました」
「…へぇ…。シンガポールの名探偵ってところか」
キッドが不敵に笑う。
「2年前、警察から離れて、現在は警備会社の社長として大成功を収めています。私もレオン先生から犯罪行動心理学を学んでいました」
「そのレオンってやつのところに予告状が?」
毛利さんがこちらに寄ってきた。
「いえ。順を追って説明します。まず、これを見てください」
リシが自身のスマホをタップして、ある写真をこちらに見せた。
それは、大きな青い宝石の写真。
『それが、紺青の拳?』
「そうです。所有者は実業家のジョンハン・チェン氏です。キッドの予告状は、彼の元に届きました」
「だったら、そのジョンハンとかいう奴のところへ行った方が…」
「それが…宝石はこの屋敷の地下に保管されているのです」
リシは足元の床を見た。
この下に、紺青の拳が…。
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時