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788話 紺青の拳 ページ39





ミニマーライオンの前に置きっぱなしになっていたスーツケース。
俺が入っていたものより少し小さいサイズのそれに、コナンは入れられてきたんだろう。



「どういうつもりなんだ、オメー!」


スーツケースを起こし、その上で腕を組んで顎を乗せたキッドはフッと笑って見せた。




「お見通しのくせに。…アレだよ」



キッドの視線の先を追うと、街灯の柱に吊るされた“シンガポール空手トーナメント”のフラッグ広告があった。


あの空手トーナメントって、確か園子の彼氏の…京極さんが出場するって言ってた…?





「19世紀末、海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされていた伝説の秘宝――世界最大級のサファイア、別名“紺青の(フィスト)”。去年、ジョンハン・チェン氏が引き上げに成功したビッグジュエルだよ」

「…ジョンハン・チェンといえば、シンガポールの実力者の一人だ」



コナンの言葉に、キッドも頷く。


日本のことだけじゃなく、海外事情にも詳しいのか、この高校生達は。




「そしてこのおっさんは武道が大好きでな。宝石をチャンピオンベルトに埋め込み、空手トーナメントの開催を決めちまった」

『その大会の優勝者に、その伝説の秘宝が渡るってことね』

「金持ちの道楽だな」

「そういうこと。トーナメントのどさくさに宝石だけいただいちまおうって考えてたんだけど、キッドとして入国するわけにもいかないだろ?」

「宝石を狙うだけだったら、俺まで連れてくる必要はねぇだろ」

『俺のこともそうだろ。今回手伝えることは何もないと思うんだけど』

「今回はちょっとばかり特別でな。ま、事情はおいおい話してやるよ」



そう言って立ち上がるキッドだが、まったく納得がいかない。





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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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