780話 ページ31
「黒瀬さん‼」
響輝の叫ぶ声を聴きながら、ああ、これが――…と小泉の予言を思い出す。
【月の光が届かない新月の夜、真実を告げた者はその身を地へ落される】
事件の真相を告げた俺の体がこのまま地面に落とされるってことね。
――でも、予言はしょせん予言だ。
近づいてきた白い影に笑みを向けた。
「ったく、俺が助けること見越してただろ…」
落下する俺の体をキャッチしたのはキッドだった。
『ずっと近くで待機してたくせに』
「新しいプロペラ付きのこいつを試すのにちょうどいい機会だと思っただけだし」
キッドのハンググライダーにはプロペラがついており、無風も自由自在で、上昇もできるものに変わっていた。
小泉の予言を、こいつも気にしていたんだろう。
「これで貸しな。あとで返してもらうぜ」
『面倒ごとは嫌なんだけど。ていうか、この抱え方やめて』
横抱きの体制で抱えられるのはとても不服だ。
「これが一番バランス取れんだよ。それに、黒瀬さん思ってたより軽いし…これなら抱えられることが分かってラッキーだぜ」
『なんかよくないこと考えてない?』
ジロッと睨めば笑みで返される。
そのまま上昇したキッドは学校の屋上には戻らず、少し離れたビルの上に着地し、俺を下ろした。
・
837人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時