【名探偵コナン】異世界の訪問者16《男主》

773話 ページ24

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カウンセリングルームで向かい合い、零さん手作り弁当を頬張る。



『んま〜！こうやって零さんのお弁当を食べれるなら、カウンセラー生活も悪くないね』

「はぁ…。そろそろ潮時だ。明日には動く」


眼鏡を外した零さんが同じようにお弁当を食べながら淡々と言った。



『OK。響輝くんの方は裏取りができた。昨日の話で間違いはなかった。ただ、響輝くん本人と飯田先生が脅されているようだから、そこは慎重に動いた方がいい。まずは2人の保護を優先に』

「…分かった。そこはお前に任せる」

『でも、どうするの？ここから1課に引き継ぐ感じ？』

「情報と証拠をまとめて、秘密裏にリークする。テロの可能性が低い以上、僕らの出番は終わりだ」

『俺らの出番は少ない方がいいもんね』


でも…明日、か。

小泉に忠告された、新月の日だ。


何か…まだ一波乱起きそうだな…。




「解決したら、この学校も出る。退職理由と届けはこっちで準備しておくから、お前も準備を進めてくれ」

『はーい』


俺のために甘めに作ってくれた卵焼きをぱくっと食べ、弁当を完食した。





『安室先生も見納めかぁ。根暗設定、なかなかよかったよ？』

「勘弁してくれ。これもこれで疲れるんだ」


いつもの零さんとは全く違う性格だろうし、割と大変なんだろうな。


俺は捜査官時代、根暗は演じたことなかったし…。
今度やってみようかな。


あ、そうだ。
快斗にもちゃんと言っておかないと。

勝手にいなくなれば、またいろいろ言われるだろうし…。





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