42＊トキの耳�� ページ44
やはり、ダメか…。
組織の医務室に連れて行くしかないな。
僕はスマホを取り出すと、素早く文字を打った。
そして、それをトキに見せる。
＿＿＿＿＿＿
組織の医務室に行きましょう。
大丈夫、僕もついていきます。
＿＿＿＿＿＿
打った後で気づいたが、何故、ついていく。なんて言ったんだろう。
この時の僕は…まだ、この感情がよく分からなかった。
＊＊＊＊＊＊
某所。
念の為、トキと手を繋いで組織の医務室に向かう。
組織に入ったとはいえ、彼女は研究所育ち。
ここに来て、まだ1ヶ月だ。
まるでお化け屋敷に入った子どものように、辺りをキョロキョロしては、握る手が強くなった。
バーボン「失礼します」
ノックして中に入ると、医者らしき男が1人、暇そうに座っていた。
「何か用かね」
バーボン「任務中、"僕の不注意"で、彼女の耳が聞こえなくなってしまいました。診てもらえませんか？」
医者は僕とトキを舐め回すように見ると、どうぞ、としゃがれた声を出した。
トキに椅子に座るよう促すと、医者は僕を睨む。
「邪魔だ。外で待ってろ」
医者に追い出され、数分後。
トキが医務室から出てきた。
バーボン「トキ、耳はもう大丈夫なんですか？」
A「ッ、…」
トキは下を向き、僕と目を合わせようとしない。
バーボン「トキ」
A「ついてこないで」
トキは冷たく言い放つと、スタスタと歩き出す。
何か不味い事でもしただろうか。
そう思いながら、トキの後を追う。
バーボン「トキ、何をそんなに怒っているんですか。あなたをここに連れてきた事が気に入らないんですか？」
A「アンタのせいだ…！」
バーボン「っ、え…」
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
