35＊仮面舞踏会�� ページ37
「皆様、本日は仮面舞踏会に参加いただき、ありがとうございます。主催の坂下です」
会場に設置された台に、坂下という男が立つ。
緑の仮面を被り、首元までしっかり整えられた黒のスーツを着ている。
が、彼は坂下じゃない。
声が違う。
確かに似ているけど、こんなに圧が強くなかったはず。
そもそも、警戒心が強い人がこんな目立つところに堂々と立つ訳がない。
なら、どこか隅の方にいるとかかな。
「では、今夜も楽しみましょう」
演説が終わると、演奏が始まった。
それに合わせて、次々と参加者が向き合い、手を組んで左右に揺れ出す。
バーボン「僕らも踊りましょうか」
バーボンはそう言うと、私の左腰に手を回し、左手で私の右手を掴み、指を絡ませた。
A「！」
バーボン「おや？もしかして、初めてでした？」
A「……別に」
バーボン「…このままダンスを踊っているフリをして、会場全体を回ります。そこで、ターゲットを見つけてください」
A「分かってます」
私はバーボンにエスコートされながら、会場を大きく移動する。
「なかなか雰囲気があっていいですわね」
「そうですね」
違う。
「踊りは初めてで？」
違う。
「そのドレス、とても素敵です」
違う。
その後も、会場を3周ほどしたが、坂下と思われる声は聞こえなかった。
どうして…？
バーボン「……もしかして」
「すみません」
A「？、はい」
「よろしければ、僕と踊っていただけませんか？」
突然、緑の仮面を被った黒のスーツの男性が話しかけて来た。
確か…最初の方で演説をしていた人だ。
A「申し訳ありませんが…私は踊りが少々、苦手でして…」
「大丈夫です。エスコートしますよ」
男性はそう言い、私の手首を掴む。
A「！」
その時、男性の首元が見えた。
黒くて細い…首輪みたいな何かが。
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
