32＊右耳�� ページ34
バーボンside
A「お待たせしました」
バーボン「いえ、さぁ行きま…しょ、う…」
彼女の声がして、僕はスマホから顔を上げる。
さ、バーボンらしくエスコートしよう。
そう思っていた矢先、僕は彼女に釘付けになってしまった。
髪をカールさせて、エメラルドにクリーム色のリボンをあしらったドレス。
少し大人っぽくなったトキに、少し…見惚れてしまう自分がいた。
A「バーボン、何か？」
バーボン「いえ、行きましょう」
＊＊＊＊＊＊
A「…あなたは着替えなくていいんですか？」
トキが、突然訊ねて来た。
今日はミステリートレインでも着ていた、タイのついた服装だ。
バーボン「僕は、あなたをエスコートするのが仕事です。あなたはご自身の役目を全うすればいいんですよ」
そう、今回の主役はトキだ。
トキの耳がなくては、今回の任務は始まらない。
A「ベルモットから来たメールを見たけど…坂下って男性、かなり声が小さいらしいわね」
バーボン「昔は歌手を目指していたらしいですよ、何度か喉を壊しているようです」
僕はスマホを操作し、彼女の右耳に当てた。
A「ッ、ひ…！」
バーボン「！、あ、すみません」
トキは右耳を手で押さえながら、僕を睨んだ。
A「ハーゼといい、あなたといい…。いい加減にしてください！」
バーボン「すみません…まさか、そこまで繊細だとは思わなくて…」
人の何倍もよく聞こえるんだから、いきなり耳に当てたのは不味かったな…。
その後もトキは右耳を押さえたまま、時折触ったり、声を出したりしていた。
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
