10＊お泊まり会�、�4.26更新 ページ12
A「キャンプ、ですか」
先生「ええ、本当は2週間後に近くの山でキャンプをする事になってるんです。でも…今回の誘拐事件があって…」
A「そうですか…」
先生「でもっ、代わりといってはなんですが…今度、学校でお泊まり会をしようって案が出て」
先生は、両手を合わせて嬉しそうに笑う。
先生「でも、万が一の事もありますし…」
先生は視線を逸らし、チラッと私を見る。
なるほど。
A「私が警備しましょうか？」
先生「いいんですか！？」
先生は、待ってました！とばかりに声を上げる。
A「さすがに私だけじゃアレですから、部署の中から数名出します。それなら、大丈夫ですか？」
先生「ええ！では、2週間後お願いしますね！」
2週間後、ね。
先生は足早に職員室へ向かう。
1人になった廊下で、私は顎に手を添え、考える。
ハーゼには今夜あたり、ちょっとした大事件を起こしてもらおうと思ったけど……。
A「延期、かな？」
・
安室「何が、延期何ですか？」
A「……こんにちは。確か、ポアロの安室さん…でしたよね」
私は振り返り、作り笑いをする。
A「安室さんはどうしてここに？」
安室「今度、ここでお泊まり会があるそうで。その炊き出しをお願いしたいと言われましてね。そういう野谷さんは、何故こちらに？」
ニコニコしてるが、彼も私と同じく上辺上の笑みを浮かべる。
A「私も、お泊まり会の件で。警備を頼みたいとの事でした」
安室「引き受けるんですか？お仕事、大変じゃないですか？」
A「あなたこそ、ポアロのバイトに探偵業は堪えるでしょう」
私の言葉に、安室さんは少しばかり表情を崩した。
安室「…おや、僕、そんな事言いましたっけ？」
A「先輩に聞いたんですよ。なんせ私、顔が広いので」
お互いニコニコ笑うものの、その周りは黒く、とてもじゃないが近づけない空気を醸し出していた。
こんなところ、子どもが見たら泣くだろう。
安室「じゃあ、お泊まり会の時は一緒ですね。子どもたちに何かあってはいけませんから、警備頑張ってくださいね！」
安室さんはそう言うと、私に背中を向けて歩き出す。
A「もう盗聴器…仕掛けないでくださいね」
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
