恋とか花とか気持ちとか。 7 ページ12
なぜかパンツ一丁のブリーフ姿で、おそ松とチョロ松の方に尻を突き出し、自分の名前の漢字を二人が紡ぐ掛け声に合わせながら書いている。思いっきり全国のちびっ子達には見せられない姿だ。
その狂った雰囲気の傍らで、張り合っているのかなんなのか知らないが、それに劣らずの雰囲気を醸し出しているのが、カラ松と一松の二人だ。何をしているのかと言うと。
「あ゛ぁん、コラ、クソ松ぅ。てめえ、おれの注いだ酒が飲めねえってのか。お前いつからそんな偉くなったんだ？ あ゛ぁん！？」
「ひっ、そ、そういうわけじゃ……」
「だったら飲めるよなあ！？」
「ひぃっ、の、飲みます飲みます」
「……どうだ、うまいよなあ！？ うまいだろ！ うまいって言えコ゛ラァッ！！」
「う、うまいですぅっ！」
「そうかそうか、じゃあこの一松様がもっと注いでやろう！」
どこの会社の飲み会だよ、とのツッコミが聞こえてきそうなやりとりを繰り広げていた。カラ松が兄のはずなのに、まるっきり一松の方が上司っぽいのがカラ松からしたら皮肉でしかないだろう。
そして、トド松はと言うと、そんな兄弟達を見て大笑いしていた。もし、今この末弟に、「どちらかに交ざらないのか？」という質問をしたら、きっとこう返ってくるだろう。
「えー、だってボクってば一番下じゃーん？ 一番下の特権って頃合いを見計らって一番おいしいところを持ってけるところだよねー！ 言い換えれば、様子見が大事っていうかー？ だから、ボクは高みの見物をしてるんだよ！ そ・れ・に、クソ共に交ざりたくないしねー！」
と、あざとさたっぷり、うざさたっぷりの答えが返ってくるだろう。
しかし、第三者の目線で見れば、トド松の笑いの様子は常識の範疇を超えており、狂気の沙汰だ。それこそ描写できないほどには。それほど他の五人と大差ないと皆が皆言うだろう。
松代はこの六人を見て、「こんな六人を産んでしまった私は！ もう世間様に顔向けできない！」と言って、倒れたのだった。……酒が入っていたことは否めないが。
松造は改めて今の状況、様子を把握すると、死んだような遠い目をした。現実逃避がしたくてたまらないのだろう。これが地上波で流れていたら、静かに合掌する人が続出したはずだ。
おそ松は、チョロ松と一緒に十四松を煽りながら、酒を飲み続けていた。ふと、視界に泥酔した一松に絡まれて涙目になっているカラ松が目に入る。
すると。
(……ングッ！？)
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チョロ松girl⊂⌒⊃ - とても、綺麗な話でした！ そして、色々と考えさせて貰いました。 (2019年7月15日 22時) (
レス) id: d9fccfe3cd (このIDを非表示/違反報告)
Aster - 野口さん» 少しでも貴方の考えの参考になったのなら嬉しいです。続編でもよろしくお願いします。 (2016年12月11日 18時) (レス) id: 7de9db5b63 (このIDを非表示/違反報告)
Aster - 紫流さん» 私は常々人の心を動かすのが物書きの仕事だと思っています。夢に一歩近づけたかな、と嬉しくなりました。こちらこそ素敵なお言葉をありがとうございます。 (2016年12月11日 18時) (レス) id: 7de9db5b63 (このIDを非表示/違反報告)
野口 - 今回のもとても綺麗でおもしろかったです！ (2016年12月7日 8時) (レス) id: 1de2cb0f26 (このIDを非表示/違反報告)
野口 - 新しいの読ませていただきました 今回のは読んでいて、あまり輪廻の話に興味がなかったんですが、来世でもその人を好きでいられるかというのは難しいと思いました。だって逢える確率の方がひくいもん、だから今精一杯の愛を！ってことかなぁと考えさせていただきました (2016年12月7日 8時) (レス) id: 1de2cb0f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aster | 作成日時：2016年8月30日 8時
