1ヶ月契約

複雑なこうちゃん ページ26

それから梅原くんとどうなったかと言うと、

同棲……というか、梅原くんがうちに入り浸ってる(言い方)






だんだんうちに置いてある梅原くんの荷物が多くなり、ついには梅原くん用のタンスまで増えた。


たまに自分の家に帰ったりもするんだけど泊まる時は同じベッドで寝てる。
元々シングルベッドだったからそれはもう狭くて狭くて仕方がない。
ベッドダブルの買うかぁって1人で携帯をいじいじ。


梅｢なーに見てんの｣

ソファーでスマホを見てたら後ろから梅原くんが覗いてきた。

｢ん？ベッド、新しくしようかなって。あれ狭くない？｣

梅｢んー。狭いけど大きくしなくて良くない？どうせくっついて寝るんだし。｣

｢……確かに…｣

よしやめよう。








西｢んで？無事付き合えたの？｣
｢はい、お陰様で｣
実はこうちゃんにも背中を押してもらった。

あの日、ご飯に行って自分の気持ちを伝えた。
正直に、何も隠さずに。
こうちゃんはそっか。って少し寂しそうに呟いてその後すぐに私に怒った。

西｢梅ちゃんにちゃんと伝えたの？｣って。

いや、って私が首を振ると

西｢何グジグジしてるの！らしくない！いい？自分に正直になりな！ぼくの妹でしょ！明日、梅ちゃん午前中で終わるって！｣

って、予定まで教えてくれて。

だからご報告を。

西｢ふぅん。良かったね。｣

あれ、なんか嬉しそうじゃない？

西｢そりゃぁ自分の好きな人が他の人と付き合ったって幸せそうに報告してきて素直に喜べるわけないでしょ。｣

｢ｳｯ…………ごめん、、｣

西｢でも、妹が幸せそうで嬉しい……っていう複雑な気持ちなの！｣

｢こ、こうちゃん……｣

感動してる。私今感動してる。
きゅん……

梅｢キュンキュンしてんじゃねぇ｣

いつの間にか来ていたのか。
私を後ろからどっ突いてきた。

｢いだっ｣

西｢うめちゃん！Aのこと泣かせたら！僕怒るからね！そんでAのこと奪っちゃうからね！｣

｢こ、こうちゃん、、｣

お願いだから刺激しないで……

梅｢ふーん。｣

えっ、何もしてこないなんて、何も言わないなんて珍しい！！！って思って梅原くんの方をバッてみると

｢っ！！｣

キスされた。

西｢なっ？！｣

梅｢奪えるもんなら奪ってみれば？｣

まっ無理だろうけど
って自信満々な顔をする。所謂、ドヤ顔というものだ。

｢ちょっと！いくらこうちゃんの前だからって！｣

西｢やばい、すごく梅ちゃんを殴りたい｣

｢落ち着いてこうちゃん！｣

誰か助けて。

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