1ヶ月契約

勘違い ページ23

Ume side




西｢今日ご飯行かない？｣

貴方｢えーなんで｣

西｢帰ってからご飯作るのめんどくさいの〜奢るから、ね？｣



一緒に住めばいいのに。

あの日、コンビニから帰ってきたらリビングで西山がAに告白してるところだった。


なんだ。2人両想いなんだ。

約束のAの誕生日までまだあと3週間あった。

その日まで何も無いわけがないよね。

この一週間、Aと一緒にいる時間が増え、もっと好きになった。

大雑把に見えて意外と丁寧なところとか、ちょっとした気遣いとか今まで気づかなかった一面が見れて。その度にあぁ、好きだなぁって思った。


頭を撫でると少し赤くなったりなんかちょっと遊んでそう(失礼)なのに西山のこと10年近く好きでいたりそんな一途なとこも。全部全部大好き。


だからそんなAが幸せならそれでいいやって思ってしまった。だからあの日、西山が告白してる所に遭遇してしまって家を出てきた。
持ってきた泊まり道具も全部持って。

Aが返事してるところを見たとか聞いた訳では無いけど、ずっと好きだったんだからOKしたんだろうな。


家に帰って1人になったら目から沢山汗が出てきたなんて誰にも言えない。


西｢ねぇ！梅ちゃんも行こうよ｣

｢俺パス｣

二人の間に入ったりしないから安心しなよ。

ちょっとトイレ。



2人を部屋に残して席を立った。









1ヶ月、約束してたのに結局1週間ちょっとだったな。って。

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