僕と幸せになりませんか？【赤】

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重「 A！ 何回も言うとるやん 、なんでこっち来んねん！ 」





「 ごめん 、つい 」





重「 男にそんなんしたらアカン言うとるやろ！ 」









Aが来て 、四日目





段々と俺にも慣れて来て「 A 」「 しげ 」と呼び合い 、タメ口で話すようになった頃







一つ問題が発生した









重「 Aはベッドで寝てええから 」









そう言って寝ると次の日の朝



ソファベッドで一人で寝たはずの俺の隣にAの姿









初日は息が止まるほど驚いた





いや 、色々考えるやんか



なんかやらかしてもうたんやないかな 、とか






まあ 、そんなことは決して無かったんやけど









小「 もしもし 、しげ 、どうしたん？ 」




重「 どうしたちゃうわ 、小瀧 」




小「 なに？ Aに何かあったん？ 」




重「 俺の隣で寝るんやけどこの子 、何なん？ 」









別にAが嫌とかそう言うことじゃない





寧ろ 、他人と暮らせない俺には珍しく



隣にいてもぐっすり眠れるくらいやし







せやけど仮にも男と女やし



アイドルと一般人やし









小「 え 、Aが眠ったん？ 」




重「 そうやって 、どうすればええねん！ 」




小「 凄いやん 、しげ！ 」




重「 … は？ 」









予想外のリアクションに間抜けな声が出てしまう









小「 しげ 、プリント見てへんの？ 」




重「 プリント？ ああ 、あれ長いんやもん 」




小「 Aな 、不眠症やねん 」








小瀧の家に避難してきた時は



一 、二時間に一回は目を覚ましていたらしい









小「 しげ 、頼みづらいんやけどさ 」




小「 Aと一緒に寝てあげてくれへん？ 」









とんでもないこと言うな 、と思いつつ



いつもならバッサリ切り捨て断るはずの要求に









重「 はあ … しゃあないなあ 」









応えてしまったのは 、どうしてやろう









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