君と一緒なら。

2話 . ページ2

那須side
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いい匂いなのはいいんだけど…
いい匂いを強く感じるって言ってる浮所とか龍我とか大昇は全員αで、少ししか感じない金指と藤井くんはβってところがちょっと怖い。

まさか突然変異とかでΩになってる、
なんて事はないだろうけど…

ちょっと心配だなぁ…





藤井｢いい匂いなのもいいんだけどさー、今日練習疲れたねー｣

金指｢楽しかったけど、疲れたー｣

龍我｢じゃあ早く帰って寝よー！｣




龍我のその一言で皆解散になった。

俺が今日の練習の復習をするから残るって言うと、
浮所も手伝うよって一緒に残ってくれた。




浮所｢ここはこう回って、手をこうして…｣

那須『こう？あ、違うか、こうか…』




浮所は教えるのがすごい上手いから、
俺にもわかりやすい。




浮所｢これで１曲終わり！…あれ、なんか那須顔赤くない？｣

那須『え？そんなに動いてないんだけどな…』

浮所｢なんだろう、風邪？｣

那須『かもしんない』



そう言えば息もあがってきて、体もなんか暑い。
本当に熱があるのかもしれない。




那須『じゃあもう今日は帰ろうかな、ありがとううき…っ//』




急に体に電流が流れたようにドクンっと１回心臓がなる。
だんだん体があきらかに熱じゃないあつさをおびてきた。



まさか、そんな…

この症状は…

Ωの発 情期と同じ…




浮所｢っ…那須、まさか…｣





俺が突然変異でΩになっちゃったとしたら
浮所はαだ。この密室にいたらまずいよな…




って頭ではわかってるんだけど、
ただ浮所に｢とりあえず出てって｣とかなんとか一言言えばいいだけなんだけど、

どうしても口が動いてくれない。
それどころか浮所のが欲しくてたまらないなんて…




那須『うきしょぉ、俺変っ//』

浮所｢っ…那須…いや、ダメだ、落ち着け俺…｣

那須『からだあつい…うきしょぉ//』

浮所｢…ダメ、なのに…我慢なんて、出来ない！｣




もう自分が何を言ってるのかも分からない。
今の俺にら浮所のが欲しいってことしか頭にない。
恥じらいも、理性も吹っ飛んだみたいだった。

3話 .※→←1話 浮所×那須

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