3年A組---人質って...先生どうして---7 (ページ25)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:445,413 hit

---22--- ページ25

賢「武智は景山を追い詰めた犯人かもしれねえんだぞ！！

そんなヤツから貰った推薦でもお前喜んで行くのかよ

......今回はしょうがねえだろ

お前ならまた次があるって」

華「っ......そんな簡単に言わないで...」

華...？

華は涙を流しながら賢にそう声をかけた

華「3年間...毎日必死に練習してっ一生懸命努力して！

それでもダメで！

諦めかけてた時に声を掛けてもらって...

こんなチャンス2度とないって喜んでっ...なのに...！

また次があるなんて簡単に言わないでよっ」

華の目から涙が流れててそんな華を見て須永は何も言えなくなった

柊「っ...瀬尾」

声がしたから先生の顔を見たけど

この横顔...

柊「お前のゴールはどこだ？

スポーツ推薦で大学に入る事か？

それとも大学を卒業しても...っ選手を続ける事か？」

先生は苦しそうに瀬尾に聞いた

瀬尾「...知らねえよ

目の前の事にいっぱいいっぱいで...考えた事もねえよ」

柊「...そっか...お前達はそれでいい」

先生は私から離れてゆっくり立ち上がった

柊「だが...教師はそうはいかない

お前達に頼みがある

俺という人間を

・

・

・

...ジャッジしてくれないか？」

ジャッジ...？

私は床に座り込んでる状態で先生の頼みを聞いた

先生からの頼み事を聞いてからみんなは続々と教室に戻って行った

準備室に残ったのは

『先生...』

私と先生だけ

ドサッ...

柊「う"ぅ...あぁ...」

『先生っ』

柊「はぁ...はぁ...ごめんな

怪我は...ないか？」

『大丈夫...先生こそ、兵頭に蹴られたところ』

柊「あいつガチで蹴ってきやがった...ははっ

Aに怪我がなかっただけで十分だ」

『...優しすぎだよっ』

先生は強く...強く抱きしめてきた

この温もりが何故か懐かしく思えた

私は先生の背中に手を回して強く抱きしめ返した

？？「あっ...」

『...隼人っ』

隼人「迎えに来た...自力で歩くのまだ無理だろうと思ったから」

『そっか...ありがとう』

柊「もう戻れ、俺は大丈夫だから」

『うん...』

隼人「行くぞ」

私と隼人は教室に向かった

『...ねぇ隼人』

隼人「あ？」

『...私ってさ

・

・

・

一人っ子...じゃないよね？』

隼人ならお母さんから何かを聞いてる気がした