3年A組---人質って...先生どうして---7 (ページ22)

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さくらside

光永「あっ綺麗になってる」

画質がちょっとずつ綺麗になった

瀬尾「何か分かった？」

西崎「そんな簡単に分かったらとっくに誰かが暴いてるよ～...」

だよね...

相当手こずってるみたい

Aはまだ起きない

宇佐美「さくら？」

私の様子に気が付いた後ろの机に座ってる宇佐美さんが声をかけてきた

さくら「えっ、なに？」

宇佐美「いや...ボーッとしてるから」

さくら「...A、大丈夫かな...って

あんなA初めて見たから」

宇佐美「そうだね...初めて見た

でもAの事だし起きたらいつものAに戻ってるよ」

さくら「...ならいいけど」

須永「魚住、推薦もらってたんだ」

金沢「！？」

魚住「えっ？あっ、うん...」

須永「あんま話した事なかったけど...お前良い奴だよな

茅野を受け入れたり...さっきも瀬尾をフォローしたり」

魚住「そうかな...？」

金沢「嘘...誰も予想してなかった展開...

Aちゃんに見せてあげたい...」

魚住「？？」

Aの事、この男の人は誰なのか、本当に武智先生なのか...そんな事で頭がいっぱい

Aを失ったりしない...よね

瀬尾「ここから抜け出すぞ(小声」

兵頭「抜け出す？」

兵頭君のそんな言葉が聞こえた

瀬尾「馬鹿、声がでかい！(小声」

兵頭「何？抜け毛とか？」

明らかに2人の様子がおかしくて気になった

瀬尾君と兵頭君は窓際に移動した

瀬尾「警察に全部話す

警察が武智の証拠を持ってない事が分かれば、ネットの判断も変わるはずだ」

瀬尾君達の声は全く聞こえない...

兵頭「でもどうやって？」

瀬尾「...先生はだいぶ弱ってる

美術準備室に入れさえすれば何とかなるはずだ」

兵頭「ちょっと来い」

光永「はぁ？」

魚住「...」

瀬尾君と兵頭君は光永君を連れて窓際に戻った

私はAの所に行っていつも須永君が座ってる席に腰をおろした

弱くふらつきながら教室に入ってきたA

明らかに何かに怯えてた

そしてそれを隠すような行動をした甲斐君

その事情を知ってる諏訪さん

...どうして私は知らないんだろ

さくら「A...」

今Aに触れたら...

Aが壊れちゃいそうな気がした

諏訪「...」