3年A組---人質って...先生どうして---7 (ページ15)

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ポーチに入れて鞄から出すより身につけられて直ぐに薬を飲めた方がいいだろうから...って

優しすぎるよ

唯月と仲良くなっていつも首から掛けてるネックレスが気になったのかそれを聞かれて唯月に全てを話した

その頃にはもう治ってたけど、いつ再発してもおかしくないから薬は必ず常備してるって事も

唯月はそんな私を受け入れてくれた

実は翔も私がある病気だった事を知ってる

1年の頃同じクラスでたまたまよそ見しながら鞄の中をあさりながら歩いてポーチのジッパーを開けた時に翔と廊下の曲がり角でぶつかって鞄の中身が飛び散った事があった

その時に翔見ちゃったんだよ...

ポーチの中に入ってるピルケースを

黙っていてもらうように固く口止めした

あの頃はだいぶ治ってたから薬の服用はあんまりしてなかった

それに...武智先生にしつこく言い寄られた時も若干頭やばかったし

軽い方だったから深呼吸して直ぐに治まったけど

...ちょっと待って...1日目...先生にこれ見られたよね

それに解熱剤を入れてるポーチ...って言ってもその中にもピルケースが入ってて、ネックレスの方の薬が切れたら入れられるようにって唯月が持ち運び用の可愛いケースをくれた

それも先生見たよね...

そんな事を考えてもやっぱり頭の中ごちゃごちゃ

心臓が脈を打つ音がやけに鼓膜に響く

...心拍数やば...

ドクンッドクンッドクンッ...って

常に脈を打ってる...

ダメだ...胸が...心臓が...痛い

薬飲んでもいいけど副作用が...

薬を服用すると

眠気

倦怠感

足のふらつきが必ず出る

症状が強ければ強いほど副作用も強くなる

『もう...嫌だっ...』

翔、唯月、隼人は知ってる

でもクラスのみんな...さくらと澪奈はこの事を知らない

2年の春には治ってたから言う必要ないって考えて出した答えだから

『はぁ...はぁ...はぁ...

誰か...誰かっ...』

怖い、怖い、怖い、怖い

助けて、誰か...助けて...

そこで私の意識は途絶えた