3年A組---人質って...先生どうして---7

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柊「初めて会った人とは思えない...」

『...多分私の考え過ぎなんだろうけど

たまたま街とかで先生を見かけたりした事があった...とか』

柊「多分それだろうな

それか俺に似た人を見た事があるかのどっちかだ」

『...そう、だよね...』

柊「考え過ぎるな

今Aが考える事は」

『武智先生がフェイク動画を依頼した犯人なのか...って事でしょ？』

柊「その通りだ


...そろそろ教室に戻れ」

『うん...』



私は準備室から教室に戻った...ってのは嘘で泣いたばかりだから教室に戻ってさくらと顔を合わせるのは気まずい



だから私は...トイレに逃げた



教室の前を通った時石倉をからかってるやり取りが聞こえたけどそれは今気にしてる余裕がない



そしてトイレに逃げ込んだのが間違いだった



個室に入って乱暴にドアを閉めた



『さくらっ...ごめん』



1度止まった涙がまた溢れ出してきた



『澪奈...あなたを殺めた犯人


教えてよ...教えてっ...澪奈っ』



そんな願いは澪奈には届かない



誰にも届かない




その瞬間頭に"孤独"その言葉が過(よぎ)った




怖い...怖い...嫌だっ





心臓がバクバク...




頭はパニック状態




冷や汗が出始めたと思ったら




『はぁ...はぁ...はぁ...』



呼吸がっ...



体がガクガクと震えだした



それと同時に目眩




体に力が入らず足にも力が入らなくなってそのまま崩れ落ちた





『うっ...っ...』



この感じ...感覚...知ってる...




嫌ってほど知ってる





・






・






・





再発...





その言葉も頭に過ぎった





克服して治ったはずなのに





辛い辛い辛い...





苦しいっ...




『怖いよ...ねぇ...怖いよ


隼人っ...唯月っ...』




2人の名前を気がついたら口にしてた




そして




『にぃにっ...


はぁ...はぁ...っ...！！』




にぃに...？？



息が詰まるっ






気持ち悪い...





座り込んだ形になっても頭から血の気がどんとん引いていってる




寒い...




手足が痺れる




手足を動かそうとしても上手く動かない




首元にあるピルケースのネックレスを頑張って強く握りった



隼人がプレゼントしてくれた



周りはゴールドのハート型でその中心にピンクの小さいハートがあるピルケース

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