3年A組---人質って...先生どうして---6

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涼音side



教室から飛び出して来て逃げ場所はトイレしかなかった




涼音「はぁ...はぁ...はぁ...」



鏡に写る自分を見て水泳部に入った当初の時を思い出した




・



・




涼音「1年C組、水越涼音です
よろしくお願いします」

先輩「可愛くね？」

先輩「可愛いだけじゃなくて城央地区で上位入賞だって」

澪奈「1年B組、景山です」

真壁「あの子が景山澪奈」

花恋「全国レベルだってさ」



この時は全国レベルってだけで自分でも凄いって思った



坪井「落とすな！ 落とすな！

落とすなって！

もっと体全体を使うんだよ！」

涼音「はい！」

坪井「次もっと上げろ、もう1本！」

涼音「はい！」



坪井の期待に応えれるように必死に練習も頑張ったしどれだけきつい言葉を言われても耐えて練習に挑んだ




真壁「坪井先生、随分水越に熱を上げてるな」

花恋「タイムも澪奈にどんどん近づいてるって話だよ」

真壁「そうなんだ」




暗くなるまで1人残って練習する事も増えて




涼音「ごめん、待った？」

蓮「もう慣れたよ」



蓮を待たせる事が増えていった



蓮「また居残りで練習だろ」

涼音「うん...澪奈には負けたくないから」

蓮「うん」

涼音「っ！！」


その時胸に痛みが走って



蓮「どうした？」

涼音「はぁ...はぁ...

最近胸が痛くて...」



プールに行ったら私以外の部員はもう集まってて



涼音「おはようございます」

坪井「...水越」

涼音「はい」

坪井「お前明日から部活来なくていい」

涼音「えっ？」

坪井「先週の月曜練習サボって何してた？」



先週の月曜...



涼音「別にサボってませんけど」

坪井「中尾と居たんだろ」

涼音「いや、それは違います！

病院に付き添ってもらっただけで...」



坪井は私と蓮が一緒に居る写真をばらまいた



坪井「男とイチャついてるヤツが練習来ても迷惑なんだよ！

金輪際、俺がお前のコーチをする事はない

よし、練習始めるぞ！」

部員「はい」



頭の中が真っ白になって



わけが分からなくなって




坪井「さっさとしろ、ほら！」




部員は写真を通りすぎながら見て



澪奈「...」



その中でもずっと立ち尽くしてる澪奈が目に入って



でも写真を集めるのに必死で



澪奈が写真を拾おうとしたのを私は



涼音「ほっといて！」

澪奈「っ！！」



澪奈に当たった

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