trente-six cafe ページ37
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昼下がりの公園で、私は一人身動きもせず佇んでいた。
頭は驚きのあまり、回転してくれない。
え、何これ...。
え、ちょっと待って、...え？
私はこの動揺の根源となった、彼とのトーク画面をもう一度見る。
そこには、
『それなら、一緒にご飯でも行きませんか？』
という彼からのメッセージが写っている。
私から送ってすぐ返ってくるっていうのも驚きだけど、何より、こうして誘われたのが驚きすぎて、私はそれを見ながらまた固まった。
嘘...何これ、夢？
だって、一緒にご飯って...。
そこまで考えて、スマホの上の部分の時計に目線がいってハッとした。
休憩終わりまであと十五分を切っている。
早く行かなければ！と、LINEの画面を閉じて、そのまま店へと急いで向かった。
店に帰ってからの記憶はほとんどない。
仕事をこなしながらもどこか上の空で、ずっと頭の片隅にあのLINEがチラついていた。
気づいた時には私は家に帰っていて、服をも着替えて、力なく机の前に座り込んでいた。
どうするのが正解なんだろう。
はぁと着いたため息が、静かな部屋に木霊する。
もしこれが、普通の男の人ならこんなにも悩まなかったのだろうか。
吉沢亮さんが芸能界の人だから、こんなにも悩んでいるのだろうか。
もう何もわからないけれど。
きっと、ただでさえ、恋に臆病な私には、あまりにも高い壁のように思えて、私は進むことを躊躇ってしまうのだ。
私は机に携帯を置いたまま、ゆっくりと横に倒れる。
そして、静かに目を閉じた。
吉沢亮さんが私に好意を持っていて、こうして声を掛けてくれているのかはよく分からない。
けど、私はもう彼の魅力に虜になりかけていて。
二年前の小さな憧れから、恋心へと変わるのに、そう時間はかからないことが私には分かっていた。
だからこそ。
『ごめん。好きな人が出来たんだ』
今でも私の頭の中に響くその言葉を、彼から聞くのが怖くて。
たとえそれが絶対でなくても、前に進む足を止めるには十分な理由だった。
ゆっくりと目を開ければ、部屋の明るさに目がチカっとした。
目を細めながら起き上がり、恐る恐るLINEを開く。
やっぱり、私には無理だ。
前途多難にしか思えない片思いができる程、私は強くはない。
そう思って断りのLINEを打とうとした、その時。
画面が変わって、一本の電話がかかってきた。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
