trente-trois cafe ページ34
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最終日の公演を観に行った帰り、二度目でも感動した私は興奮が冷めぬまま、電車に揺られていた。
今日も本当に凄かった…。
一回目よりも二回目の方が、より楽しめた気がする。
これは舞台に激ハマりしちゃったかも。
なんて思いながら、人の少ない電車の中でふふっと一人笑ってしまう。
皆さん、本当にカッコよかったなぁ。
特に、吉沢亮さん、本当にカッコよかった…。
ダメだよ、これもう本当に沼すぎる。
舞台の姿思い出したら、『吉沢さん』なんて気軽に呼べない！！！
私は顔を両手で隠すように覆って、目を閉じた。
すると、ふと思いついて、鞄からスマホを取り出した。
そして、少し悩みながらLINEを開いた。
きっとお礼を言った方がいいよね。
チケットを頂いて今日も来れてるし、多分、今日も目が合ったし…。
でも…そんな勝手に連絡なんてしていいものだろうか。
きっとお忙しいだろうし、第一、メールとかこまめじゃない人なのかも。
よろしくお願いします、とだけ交わされたトーク画面を見つめながら、ぐるぐると考えた。
考えれば考えるほど深みにハマって、同じところを何回も何回もぐるぐると回る。
ああ、もう、この前みたいに会えたらこんなに悩むこともなかったのに…。
会いたかったな。
そこまで考えて、ハッと我に返った私はペちんと自分の頬を叩いた。
って、ダメだから私！！！
何を調子に乗ってるの、もう！！！！
もうほとんど人が乗っていない電車で一人、百人面相をする自分に嫌気がさす。
この前のように、夢みたいなことが何度も続いていたからダメなのだ。
完全に自分の頭の中は少女漫画色が強くなっている。
私は、はぁと息をつくと、グッと全身に力をこめた。
このままでは埒が明かない。
家まで残り二駅。
家でグルグルと考えるのはあれだし、お礼は時間が過ぎれば過ぎるほど言いにくなる。
だから、ただお礼を伝えるという意味でだけLINEを送ってしまおう。
そう決意した私は、ささっと文を打つ。
その内容は、舞台の感想とチケットへのお礼と労いの言葉程。
どこからどう見てもお礼文にしか見えないメッセージを、誤字脱字がないか何度も見直す。
そして、目的の駅にたどり着く少し前。
私は意を決してメッセージを送った。
送ると同時になんだか無性に恥ずかしくなった私は、そのトーク画面を思い出さないようにして、勢いよく鞄にスマホを突っ込んだ。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
