trente-deux cafe ページ33
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舞台はまばゆい、無数のライトで照らされ、俳優たちがキラキラと輝く。
舞台袖から見えるお客さんの反応も、キラキラと輝いて見えた。
俺は、舞台袖で自分が出るタイミングをひたすらに待つ。
いつもこの瞬間は緊張する。
まだまた経験が足りないのはもちろん。
俺たちにとっては何回目かわからない舞台でも、お客さんにとっては初めて。
そんなプレッシャーが俺のすべてにのしかかる。
俺はすうっと胸いっぱいに、息を吸う。
でも、この空気は嫌いじゃない。
むしろ、どんどん癖になっていって、いつか病みつきになるだろう。
そんなことを考えながら、静かにゆっくりと吐き出した。
自然と口元に笑みが浮かぶ。
彼女が、どこかでこれを見てくれている。
そう思うだけで、力はみなぎるし、より一層頑張ろうと思える。
少しでも、彼女の瞳に映る自分がかっこいいように。
それがたとえ、『吉沢亮』としてだとしても。
俺は目をつぶり、もう一度深呼吸をして、ゆっくりと目を開く。
そのままぎゅっと拳に力を入れると、舞台へと歩き出した。
そこからはもう、無我夢中だった。
俺はこの話の一員として、舞台の上を動き回って、話して、聞き回る。
何度やっても飽きないのは、毎回のお客さんの新鮮な反応と、共演者の方々との演技が楽しいから。
そして、あっという間に最後の舞台は終わった。
会場から多くの拍手に包まれ、達成感で満ち溢れる。
そんな感覚を味わいながらも、俺の目は彼女を探していた。
すぐそばの客席から、見える限りの客席まで。
もしかしたら、今日も会えない？
達成感で包まれた心に、そんなネガティブな考えが浮かぶ。
それが本当になるのが怖くて、俺はゆっくりと客席を見渡した。
この前よりも端っこの、少し後ろの隅の席で彼女を見つけた。
彼女は俺が自分のことを見ていることに気づいたのか、にっこりと笑う。
俺は不自然にならない程度に笑い返した。
ああ、どうしよう。
これだけで物凄く…幸せだ。
幸せと達成感を噛み締めつつ、最終日に幕が閉じた。
あいにく、最終日だったためこの前のように彼女の元へは行けなかった。
覚悟していたとはいえ、やはり少し悲しくなっている時に、控え室の机の上でスマホが揺れる。
くるっとひっくり返してみれば、竹内Aとお疲れ様です！…という文字が映し出されていた。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
