夏の終わり、幼馴染が彼女になった。

once again ２４ ページ27

Aがいなくなった日常はつまらなかった。





単調すぎる。






Aという存在がどれだけ俺にとって大事なのか





もう一度会いたい









そう思って探し続けても







日に日にAの匂いは薄くなっていく。







Aがいなくなってそろそろ一週間だ。






たった一週間






それなのにAがいてくれた日がとても遠く感じる。









伊「………………おい！！権八郎聞いてんのか！！」



炭「！？」



伊之助が俺の耳で叫ぶのを聞いてやっと我に帰る。



炭「すまない。なんだ？」



伊「今日、お前ん家行くからな！！紋逸も連れて！！」



炭「……なんで？」



善「勘だけど何かある気がするらしいよ」



伊「俺の勘は外れねぇ！！」




善「たぶんだけど…」



善逸が伊之助に聞こえないよう小さい声で言った。



善「Aちゃんのことだと思う…」



A………





炭「………わかった」



俺の中にも少しだけ嫌な予感がした。






幸せが壊れる時にはいつも血の匂いがするんだ───

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