英語が喋れない監督生III

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？「レオナ！何故(なにゆえ)今日の式典に来なかった？」
レオナ「式典？あァ…兄貴の息子を国民に見せびらかす親バカパーティーのことか？
それは失礼を。つい2度寝しちまった」


『兄貴……、、レオナって言う人には兄がいるのか、、』


そう言いながら立っている彼の方を見る
何も反応しないし、眼もきちんと合っていない…まるでロボットのような感じだ、、


兄「国民に未来の王の顔見せをする、大切な日だぞッ」
レオナ「確かにめでたい日だな。
嫌われ者の第二王子の王位継承権が、永遠に消えた記念日だ」

兄「そんな言い方はよせ!!」


『うるっさ!?』


思わず耳を塞ぐも、意味がない
だが…彼はその言葉にとても敏感になっており、そして感情的に思える
そんな声がした


レオナ「生まれた順番が早いやつは得だよなァ。
毎日歌を歌いながらゴロゴロ昼寝してたって王になれる」
兄「レオナァ……、、、たとえ王になれなくとも、お前は賢い。
この国のために出来る事が、沢山あるはずだ」

レオナ「この国が頭の出来で王を決めるしきたりなら、やる気も出したんだがなぁ！」


皮肉を兄に放った後、さっさと歩いてしまうレオナ
遠のいていく足音に「待つんだ！」と声をかける彼の兄…その声も小さくなっていく


ーこれデ分かったカ?ー

『！？』


突如、彼は貴方に問う


ーほんの数年遅れて生まれたと言うだけでー
ー何故こんな想いをしなくちゃならない?ー

ーどれだけ勉強しようが、どれだけ魔法を使えるようになろうが……ー
ー生まれてから死ぬまで……ー
ー兄より優秀だと認められることはなく…ー


ー王にもなれないー

『ッ…』


ー何故…俺は第二王子に生まれた?ー
ー何故…俺は永遠に一番になれない?ー

ー何故だー
ー何故だッー
ー何故ダッッッ!!!!!ー

ーー__人生ハ、"不公平"ダ、、ー


顔を顰める彼、苦しそうな顔が今にも涙を堪えようと必死な顔
見られないよう…あるいは自分を隠すかのように片手を顔に覆わせる


あぁ…、、違う、彼は怠けてたわけじゃないんだ……


『貴方はずっと、ずっと苦しんでいたんだッ』


きっと生まれた時は幸せだっただろう、、
だが、能力が発動したその日から、周りの眼が変わったのだろう
眼の傷も原因かもしれない

それに耐えれなく、嫌になり…魔が差した

と貴方は思った
　

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