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11.どてら ページ12
＊一松＊
「そろそろ寝よー
明日日直なんだよー」
「どぅーーーん」
「十四松兄さん、電気
消すよ。」
あれ？
カラ松がいない。
俺とカラ松は寝る時
隣同士だ。
「おそ松兄さん、カラ松は？」
「ん？…あぁ、河川敷だってよ
台本の練習ーって。」
「え？こんな夜なのに」
「あいつもバカだよなぁ！
まだ入部初日だよ？
まだ役もらった訳でもないのに
普通こんな夜にやる？
まぁ、バカはほっといて
早く寝ようぜ 本当寒っ」
「……、っ。」
「おそ松兄さーん？
夜は冷え込みから布団
蹴飛ばさないでよ？」
「わかってるってー」
寒い……
冷え込む……
「良かったな！一松！
隣いないから両手広げて
寝れんじゃん！」
「あ…、うん。……ラッキー…」
「ぐおーーーーっ」
↑寝息
「うーーーん……」
↑同じく。
「どぅーーーん……」
↑同じく。
「にゃーちゃん……」
↑同じく。
……まだかな。
まだ帰ってこない。
心配で寝れないや。
……ちょっと何か
食べようかな…
煮干しあったっけ……？
一階行こ……
ガチャン。
冷蔵庫には何もない。
「うう……寒っ……
どてらどこだっけ」
あ、あった。
……よし。
暖かい……
「！？」
青いカラ松のどてらが
目に入った。
「あいつ……パーカーだけで
外に……！？」
どてらを持って外に
飛び出した。
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