第4話：reality？？？(困惑) ページ6
現実。げんじつ。…reality？
…え、まじで？？
クロウリーさんの言葉に、思わず頬を軽く引っ張ってみれば…なんてことだ、小さな痛みが頬に走ったではないか。(戦慄)
…痛覚が、ある。それはつまり、
『…え、ガチで？？モ●タ●ングという可能性も？？ない？？？』
「モニ●リ●グが何なのかは分かりかねますが…逆に何で夢だと思ったんですか？」
いや思うだろ。こんなにファンタジーファンタジーされちゃあ普通夢だと思うだろ。
しかし残念ながら、どうやらこれは現実らしい。
となると、魔法は普通に存在するし、狸も喋るし、何より…こんな珍妙な…何だっけ？ツイステッドワンダーランド？に私はリアルガチで迷い込んでしまった事になるのだ。
おいおい、嘘だろマイケル！
もはや世界がまるごと違うじゃないか…。(絶望)
『…え、待って？これ私帰れます？帰れますよね？』
「お、落ち着いてください！大丈夫です、闇の鏡が貴女の故郷に送り返してくれますから！ね！」
「何だ、もう帰っちまうのか？残念だなあ、さっきのお礼も兼ねて今夜の宴に招こうと思ったのに…あ、金塊でも持って行くか？宝石も沢山あるぞ！」
『きｯ…、遠慮しとくでごわす…』
「？いいのか？」
「カリム、彼女を困らせるんじゃないよ」
赤髪の人ありがとう。そしてケツ燃えボーイは価値基準ぶっ壊れてんのか。
お礼と言えど、この状況で金塊渡されても困るわ。
「残念ね。あの素材、折角ならウチで磨きたかったわ」
「まったくです。利用すれば良い商売が出来たかもしれません」
「…お前らに捕まらずむしろラッキーだろ」
「はいはい、他の皆さんは速やかに自分の寮に戻ってください！後は此方で何とかしますので！…それでは良いですね？A君」
＿闇の鏡よ、この者をあるべき場所へ導きたまえ。
クロウリーさんが、鏡に向かってそう言い放つ。
…短い時間ではあったが、不思議な体験が出来たのだ。帰ったら早速この事を自慢しようか。
まあどうせ、すぐさま近所の精神科を紹介される羽目になるのだろうけども。
…そう考えていたのだが、一体どうしたのだろうか。
先程の寮分けの時とは打って変わり、一言も言葉を発さなくなってしまった闇の鏡。
しかし、クロウリーさんが訝しげに再び鏡に呼びかけようとしたところで、ようやくその重い口を開いた。
「…どこにもない」
『へ』
「この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い…無である」
「なｯ」
『…詰んでるじゃねえか！！！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
