第27話：ハーツラビュル寮 ページ29
翌朝。準備を終えた私達は、オンボロ寮までエースを迎えに来たデュースをパーティに加え、寮長に謝るべくハーツなんちゃら寮へと足を進めていた。
のだが…首輪を嵌められた手前、余程その寮長に会いたくないのだろう。寮へと向かうエースの足は依然としてのろのろとしており、それを見たデュースが溜息吐いていた。
「まったく…早く謝った方が身の為だぞ。しかも真夜中にAの元を訪ねるなんて…まさかとは思うが何もしてないだろうな」
「はぁ？別に何もしてねーし！一緒に寝ただけだっつーの」
「い、一緒に寝ただと！？」
『まあ一階で雑魚寝だけどね』
「って、コイツもう聞いてないんだゾ…」
デュースは破廉恥だ！と叫ぶや否や、ボｯと火がつきそうな勢いで顔を赤くしていく。
その反応にわはは、と笑っていれば、Aはもっと危機感を持てと怒られた。解せぬ。
こんな調子でグダグダと歩き続け、あっという間に鏡舎に到着。
七つある鏡のうち、トランプが施された一際可愛らしい鏡へと入り込めば、これまた可愛らしい建物が姿を現した。
オンボロ寮とドえらい違いだな？？
全体的に赤っぽく、薔薇の木が並んでいる様子からして、此処はアリスがモチーフの寮なのだろうか。
『んで、寮長さんどこにいんの？』
「ああ、寮長なら…」
「やばいやばい、急いで薔薇を赤く塗らないと」
突然聞こえてきたちょっと高めの男の人の声。
木々の隙間から聞こえてきたそれに思わず足を止める。
…もしかして彼が寮長か？
声のした方へと顔を覗かせてみれば、オレンジ色の髪をした一人の青年の姿が。
此方を振り向いた彼のグリーンの垂れ目と視線が合う。
「…ン、君達何か用？」
「それ何してんの？」
「これ？見ての通り薔薇を赤く塗ってるだけだけど…ってよく見たら君達、シャンデリア壊して退学騒ぎ起こした新入生じゃん」
『覚えられ方最悪過ぎて草』
「俺達卒業までずっとこの事言われそうだな…」
しかもエースは寮長のタルトを盗み食いした罪も上乗せ済みだ。
ここまでしちゃあね、有名人になるのも当たり前である。まあ勿論悪い方での、だが。
これ絶対今後の学園生活に支障をきたすだろ。(確信)
「朝から話題のニューカマーに会えるなんて超ラッキー！一緒に写メ撮ろ…って、もしかして君！噂の監督生になった子！？」
『情報回るの早(困惑)』
「えっ、めちゃくちゃ可愛いじゃん！写メ！写メ撮ろ！はいチーズ！」
『わはは、ピースピース！』
「お前順応力高過ぎかよ」
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
