第18話：爆速退学RTA ページ20
ピシャンｯｯ！と学園長の怒りの雷が私達三人…と一匹の上に容赦無く落とされる。
…当たり前だ。石像に傷を付けてしまっただけでは飽き足らず、あまつさえ大食堂のシャンデリアも破壊してしまったのだから。
しかし、…これはまずい事になってしまった。
「もう許せません！！全員、即刻退学ですｯ！！！」
「「「『えぇええぇ！？！？』」」」
待って、これもしかして私も…だろうな、バチくそ目が合ってるもんな。
唐突に運命からの当たりが強くなったのは、どうやら気の所為ではなかったらしい。
嘘ｼﾞｬﾝ…此処を追い出されてしまったら異世界で私はどう生きていけばいいと言うのだ。
追い出されるのだけは、なにがなんでも避けねばならない。
…とは言うもののこのシャンデリア、弁償しようにもただのシャンデリアではないらしく。
伝説の魔法…なんちゃらに作ってもらった一級品で、歴史的価値とか色々考えれば10億マドル？はするとかなんとか。
マドル…日本円で言うと大体何円くらいだろう。
…いや、やめておこう。もう既に単位が億の時点で、卒倒待ったナシだ。
『な、直す方法とかは！ないんすか！？』
「…ふむ、一つだけ、あるかもしれません。実はこのシャンデリアに使われた魔法石はドワーフ鉱山で採掘されたものです」
＿同じ性質の魔法石を手に入れる事が出来たら、修理も可能かもしれません。
その微かな希望に私達はそりゃもう物凄い勢いで縋り付く。退学を撤回してもらえるのなら何でもやるってもんだ。私の場合は雑用係の解雇だけれども！
魔法石を取りに行く！という私達の確固たる熱量に、学園長も一晩だけなら待つと頷いてくれた。
よっしゃ、そうと決まれば行くっきゃねえ！
斯くして私達は拳を強く握り、ドワーフ鉱山を目指して走り出したのであった。
＿＿
＿
走り出すまでは良かった。
良かったよ、そこまではホントに良かった。まじで。
うん、ホントに良かった。
「す、すすまない、ああの…少し近くないか…！」
慌てふためくデュースの背中に縋り付き、極力視界に何も映らないように歩く。
…ガチでまずいってこれは。
まさかドワーフ鉱山がこんなやべ〜所だとは誰も思わないじゃん！？
『ヤバい無理だわ絶対何か居るって一秒たりとも離れないで頼むからまじで100円あげるから何か見ても絶対黙ってて？？？？？』
「必死かよ、……わっ！」
『ﾋｮｯｯｯｴｯ』
「ダハｯw…ヒィー、おもしれーw」
「おいエース…って息してないぞ！？」
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
