雅 -miyabi- 第3章 (ページ5)

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＜寝室＞
XM side

無造作に切り刻まれた布団
中の羽毛が部屋全体に散らばっていた

ベッドの上には
何故かヌナの寝顔写真

え、ちょ、どういう事…？

これってヌナが寝ている間に
誰かがヌナの家に侵入してたって事…？

ベッドのすぐ近くでないと
こういうアングルは撮れないはず…

ヌナは、その光景を見た瞬間、

『……嘘、だよね…』

そう呟くと、
急に体の力が抜けたように
ふらっと俺に倒れ込んできた

XM『ヌナ…！』

なんで…

なんで…

ヌナがこんな目に
合わなくちゃいけないの？

BK『ヒョン、これからどうしよう…』

ヌナが倒れた時に
すぐ駆け寄ってきたベクが
ヌナの顔を心配そうに見ながら呟いた

XM『とりあえず…
マネヒョンに連絡して迎えに来てもらおう
あと、チャンミニヒョンにも連絡する』

俺は震える手で携帯を取り出し
その寝室の光景を撮影し

チャンミニヒョンにメールをした
もちろん、さっき撮った写真も付けて

ヒョン、ヌナの部屋が…
【写真】

するとすぐに電話がかかってきて

CM『ミンソク！ Aは無事ですか！？』

XM『は、はい！大丈夫です！

だけど、ヌナは
相当ショックだったみたいで…

ヌナを一人にするわけにもいかないんで
とりあえず、僕達の宿舎に
連れていってもいいですか？』

CM『わかりました、
仕事が終わったら宿舎に行きます』

XM『はい、わかりました、失礼します』

BK『マネヒョン、すぐ来るって！』

僕がチャンミニヒョンに連絡している間

ベクはマネヒョンに
連絡をしてくれていたようだ

チャニョルとイーシンは
ヌナの側にいてくれた

XM『ありがとう』

とりあえず、寝室のドアを閉めて
ベクとチャニョルは
お店のカウンター席に座り

僕とイーシンはテーブル席のソファに座って
僕の膝を枕にしてヌナを寝かせた

LY『この状況
ヌナ、辛いよね…』

XM『うん、たぶんね…』

LY『なんで、ヌナだけ
こんな目に遭わなきゃいけないの…？』

イーシンは涙を流した

BK『こんなの…
俺たちだけで充分だよ…』

XM『ベク………』

ベクも悔しそうに呟いた

ベクは、サセンの被害に遭った事があり
こういう事もされてきたから
ヌナの気持ちが痛いほどわかるんだろう

そして、迎えに来たマネヒョンに
事情を説明して宿舎に向かってもらった