雅 -miyabi- 第3章 (ページ23)

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＜犯人の正体③＞

私が話を進めると

CM『ちょっと待って、
その話って八年前なの？
そういえば、ジュヒョ二ヒョンって
日本の警察にいたって言ってなかった？』

チャンミンが、
ハッとしたように呟いた

『そうだよ、ジュヒョンは日本の警察にいて
しかも、所属は麻薬捜査班』

そう言うと、チャンミンは目を丸くした

最初は、結唯の捜査で
私たちに近づいてきたらしい

『最後にデートに行った時に
ある仕事で韓国に戻ってきたって言われて

もし、あの時のジュヒョンの仕事を
知っていたらこんな事には
ならなかったかもしれないって
今でも後悔してるんだ』

その日が、最後だとわかっていたのか
ジュヒョンは全て話してくれた

もしも、前から知っていたなら…

LT『知ってたら、Aはどうしたの？』

トゥギオッパは、
少し心配そうにこちらを見た

『わからないけど…
でも、お互いに惹かれあったのは
本当の事だから…』

彼にその気がなかったとしても
私は愛していたから…

YH『A、
その後はどうなったの？』

ユノオッパが
そっと背中を撫でてくれた

『どこで、情報を仕入れたのか
わからないんだけど

結唯は私とおばあちゃんに
近づいたジュヒョンが
気に食わなかったみたいで…

韓国に逃亡してきた時に
人を雇ってジュヒョンを…』

私がそれを知ったのは祖母の日記帳

日記帳は祖母が亡くなって
遺品を整理していた時に見つけた

全く知らなかった事が
たくさん書いてあった

そして…

日記帳の最後には
日本の警察の担当の人の名前と
祖母の手紙があった

手紙には、これまでの事と
今後の事が書かれていた

BoA『これからどうするの？』

『結唯を捕まえます』

BK『ヌナ、一人で行くの…？』

『うん、これだけは
みんなに迷惑かけられない』

TM『でも…出来る事はやるよ？』

みんな…
心配してくれてる…

それは、充分分かっていた

だけど…

『ううん、これは私の家族の問題だから…』

BoA『何かあったら
絶対に連絡しなさいよ！』

ここには私たちがいるんだから…

と涙声のBoAオンニが強く言うと
みんな、一斉に頷いてくれた

KY『だけど、妹さんって
今こっちにいるんでしょ？
どうやって日本へ…？』

キボムが心配そうに言った

『それは簡単だよ
私が日本に行けばいいんだから』

あの子の本来の目的は私
だから、私自身が囮になるの