雅 -miyabi- 第3章 (ページ13)

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＜ヌナの容態＞
LY side

ミンソギヒョンとジュンミョンと
一緒に雅の跡に行くと
誰かが立っていたような気がした

だけど、その影はすぐいなくなったので
そこまで気に掛けることもなかった

Aヌナの笑顔を取り戻したい

その一心で焼け野原になってしまった
雅で探し物をする

LY『あ…』

見つけた、
小さな小さな探し物

少ないけど、目が覚めたら
ヌナに見せてあげよう

だから、Aヌナ
早く目を覚ましてね

そう思いながら
見つけたものをギュッと抱きしめた

どうやらミンソギヒョンもジュンミョンも
探し物を見つけることができたらしい

XM『さ、ヌナの病室に帰ろう』

朝陽が降り注ぐ中、
僕たちは病院へ向かった

病室へそっと入ると
セフンが目を擦りながら起きてきた

SE『…ん…』

LY『あ、起こしちゃった…？』

SE『いえ、それは大丈夫…
って、ヒョンたち、
どこに行ってたんですか？』

僕たちの姿を見たセフンは
目を丸くした

俺たちの服や顔が真っ黒だったんだから
そりゃ、驚くよね…

JM『え、ああ、ちょっとね…』

XM『ヌナ、まだ目覚めない？』

ミンソクの言葉に
こくんと頷くセフン

なんとも言えない雰囲気が漂っていると

MN『おい、お前ら…
何やってたんだよ…

宿舎戻って着替えるぞ』

後ろを振り返ると
苦笑いのマネヒョンがいた

今日は、仕事が入っていたから
メンバーみんなを宿舎に
連れて帰ろうと来たんだと思う

全身汚れた僕たち三人は
マネヒョンの運転するバンで宿舎に戻った

バンの中で、疑問に思った事を
ミンソギヒョンに伝えてみた

LY『ねぇ、ミンソギヒョン
ヌナ起きないってことないよね…？』

XM『…………』

ミンソギヒョンも
きっと僕と同じことを考えていたんだ

だから、僕の質問に
答えられなかったんだと思う

僕は、さっき見つけたものを
またギュッと抱きしめた

それからしばらくは
僕たちがお見舞いに向かい
様子を見ていた

だけど、いくら仕事が遅くなっても
お見舞いに行くセフンやジュンミョンには
少し、限界がきているようで

JM『………っ』

LY『ちょ、ジュンミョン！』

JM『ごめん、大丈夫だから』

そう言って、少し休憩に入るジュンミョン

ジュンミョンやセフンは
練習中も眠そうに欠伸をしたり
ふらついてしまう事が多かった

僕は、ミンソギヒョンと相談して
ある人に意見してもらう事にした