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控室に戻ると、さっきまでソファに寝転んでいたミツが座って、ストローで水を飲んでいた。
必死に体を冷やしたり、団扇で煽いだりしているスタッフもいなくなっていて、隣にはたまが座っていた。
入ってきた俺を見るミツの表情は、さっきよりはかなり楽そうになっていたが、目は不安で溢れている気がした。
ガヤと2人でいなくなって、しかも俺だけが帰ってきたからだろう。
「ミツ。大丈夫？」
俺はソファの手すりに腰掛けて、ミツに話しかけた。
K「おう、だいぶ楽なった。夏なめてたわ(笑)」
「しんどくなったら、我慢しちゃダメなんだよ？」
K「悪いな心配かけて…たまも」
T「うん…ほんとニカの言う通りだよ」
K「ほんと迷惑かけた…ごめん」
迷惑なんて誰も思ってないから謝らないのって、横尾さんがミツに少し怒った表情で言う。ずっと前から、ミツの様子知ってたからだよね…ほんと、お母さんみたいだ。
向かい側に座るみやが、俺らもそろそろ暑さキツいなって思ってたからちょうどよかったよねなんて言って、空気を和ませた。
K「藤ヶ谷は…？」
しかし、ミツがガヤの名前を呼んだだけで、和んだ空気は少し張り詰めた。本来なら、何もおかしくないことなのにね…。
K「あいつちゃんと涼しい所いんの？」
ミツは、さっきまでガヤと一緒にいただろうと予測できる俺に向けて、そう問いかけてきた。
こんな時でも、ガヤの心配するんだね…。
ガヤ、やっぱり愛されてるんだよ…2人は元に戻らなきゃいけないんだよ。
大丈夫だよとミツを宥めると、ガヤが控室に戻ってきた。
F「あ…スタッフが、もう撮り高あるから解散にしましょうだって」
皆んなは変な空気にならないよう、やった〜早く帰れるーなんて明るくそれぞれが言って支度を始めた。
「ミツ」
K「…ん？」
「俺もミツのこと大好きだから、いつでも俺に乗り換えちゃっていいんだからねっ！」
俺は満面の笑みで、そう言った。
K「何言ってんだよ(笑)」
ミツ、これを…
俺からの最初で最後の告白にしておくね。
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櫻弓 想(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！ (2021年9月8日 1時) (
レス) id: 6f25ef5bcc (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - とても面白かったです！ありがとうございました！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます！予定より長引いたのと、ずっとほとんど病系だけを書いてきたので、ラブラブシーン的なのは書くのが苦手であまり書けないんです…（笑）申し訳ありません汗 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました！ (2021年9月8日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、完結おめでとうございます。毎日更新楽しみにしていたので終わっちゃうのは寂しいですがlast良かったです!!…その後もうちょっとラブラブな2人の話も見たかったです!! 笑。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月7日 23時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - . 柊月さん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉感謝すぎます（ ; ; ）もうすぐ終わりに差し掛かりますので、更新頑張ります！ (2021年9月6日 20時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年8月26日 23時
