平凡くんは人気者。 (ページ3)

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非王道、王道ページ3

今日から俺が通う新しい男子校は全寮制らしい。
因みにその事を聞かされたのは昨日ですよ。もう泣きそうです。

急いで荷造りをしたんだけど途中で少年漫画を読み始めてしまった...大幅なタイムロスをしてしまった。

漫画内のキャラクターが悩んだり、苦しそうだったりする表情を浮かべていると何だかゾクゾクす...ｺﾞﾎﾝ

ある人にその話をしたら、ドSと言われた。どう考えたってあんたの方のがドSだろうが...
因みにその人、髪が綺麗な白髪の短髪

約190cmの高身長でぎゅっと引き締まった筋肉を持ち合わせているあの人は憧れそのものだ。だけど性格は気難しい....短気だからすぐ切れる...

俺が心から信頼してる数少ない人の1人だ。
さっきその人が俺をバイクで高校まで送ってくれた。

そう言えばその人がバイクで運転してた時｢間違えても掘られんなよ｣って言ってた。

全く意味がわかんない。掘る？何を？土でも掘られるなよってか？俺は土じゃねぇわ...←

まぁその人に｢掘られる？何を？｣と返したらギロッと睨まれた。

...海琴君怖かったお←

じゃなくて、めっちゃくちゃ怖かったわ。
頬に朱を滲ませるくらいに怒りに燃えた険しい顔をしていたからな.....

その反応に思わずビクッとしてしまい、その人の腰に回していた手を引っ込めるが、｢落ちるからしっかり掴まれ｣と言われてしまった為そっと手を戻した。

『何で、怒ってるんですか？血管、切れちゃいますよ？』

｢別に怒ってねぇ.....｣

怒ってないのならバイクのスピード上げないでくださいよ...苦手なサツにしょっぴかれますよ...？

『嘘つかないでください。だってほら、怒っている証拠にあんたの頬が赤...』

｢黙れ、見るんじゃねぇ｣

『さ～せん』

バイクの煩いエンジン音が沈黙の間を埋めてくれる。...何なんだ？このおも～い空気は？何か話さねぇとな...こんな空気は俺が耐えられませんよ...