最終話 ページ48
リベラside
キリト「リベラ!!!見てくださいこれ!!!」
私とキリトとが結婚して何年か経った。
アリナレオンバートの新国王の座にはキリトがつき、私は女王となった。
空いた執事の枠にはサカエ・ユキマを迎え入れた。
私は事が落ち着いたあと必死でサカエを説得し、地球に魔力を持ち込む計画も止めさせた。
そこで地球に帰ると思ったが、アリオンに執事がいなくて困っていると知った彼は、お礼に私がなります、と言って執事となってくれた。
その後、アリオンはclockに加盟し、より星の平和のために努めた。
clockの主催者はラサゴベアのまま。
彼もまた、星の安定と平和のために全力を尽くしてくれている。
女王となってから、ファナッカを訪れる機会も何度かあり、その度にマイノや面識のある使用人と話した。
今ではアルジャーノンやミークとも、普通に世間話が出来る仲だ。
こうしてアリオンは国交を再開し、様々な国と関わった。
特に親睦を深めたのは、隣国:ユラス国。
アリオンとユラスの関係は、史上最強の仲の良さだと言われるほどになった。
今でもリニャーノはこっそり国を抜け出してアリオンに遊びに来る。
また、キリトが打ち出す政策は全て的を得ており、アリオンは平和に包まれ、少しずつ経済成長もしていった。
そして...ついに今日...
リベラ「どうしたのキリト。そんな慌てて珍しい。」
キリト「だから見てくださいって!!これ!!」
そう言って彼は必死に手のひらを指さす。
リベラ「えっ...」
よく見ると、彼の手のひらには小さな炎が上がっていた。
リベラ「キリトーーー!!!」
私たちは抱き合って喜んだ。
実は今までずっと、母様が父様にやっていたように、私の魔力をキリトに入れていたのだ。
ずっとそれを力にできず試行錯誤していたキリトだが、今日ついに、炎を出すことができたようだ。
「ぱぱ、嬉しい?」
「ままも嬉しいー?」
リベラ「うんっ。嬉しいよ。」
キリト「ほら、おいで。」
そう言って、キリトは幼い娘と息子を抱き上げた。
私の子供たちは、キャッキャとはしゃいでいる。
私は窓に歩み寄り、夕日を眺めた。
今まで色々とあったけど、今は幸せに包まれている。
私に王なんてありえない。
この世に愛なんてもの、あるわけない。
そう思っていたけど
マナや、ルナナや、ラフや、リニャーノや
キリトや
みんなが愛を教えてくれた。
これは、愛を知らなかった私が、愛を学んだ物語...
【Fin】
8人がお気に入り
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fruit(プロフ) - neruさん» こんな古くて長すぎる作品を読んでくださって、本当にありがとうございます!!番外編の件、リクエストすごくすごく嬉しいです!!もちろんお受け致します!逐一公開しようと思いますのでお気に入り登録等で通知を受け取ってくださると嬉しいです。しばしお待ちください! (2021年6月30日 14時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
neru - 凄く面白かったです!もしできたら続編・・・というより番外編を作っていただけないでしょうか?夢主が帰ってきた後と結婚した後で時間が空いているのでその間どんな感じだったのか知りたいです! (2021年6月30日 6時) (レス) id: be91a01192 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 葵 林檎さん» 素敵なコメントありがとうございます!!時間はかかっていますが少しずつ直している最中です。言い回しが変わったりバッサリカットしたりしているのでぜひ何度でも見返してみてください!ありがとうございました! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - このお話、とても好きだなああぁ、と心の底の根っこから思います! 私はファンタジーがめちゃ大好きなので、もう、何度も読み返します!! 素敵なお話を作っていただきありがとうございます…! (2021年2月16日 21時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 愛流鈴さん» お返事大変遅くなり申し訳ありません...!このコメントを拝読して、すごくテンションが上がっております!私自身、あまり自信がなくて作品削除も考えていたのですが、コメントを読んで、この作品は残しておこうと思うことができました。本当にありがとうございました!! (2020年9月17日 12時) (レス) id: 332baaf975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2018年7月1日 7時