36…優しい奴 ページ36
長すぎる廊下を歩いていると、見覚えのある引き戸が目に入る。
少し血が付いている。後に掃除なりしようか、とAは思った。
そしてゾムが遠慮気味にノックくる。
「は〜い」
やや柔らかみのある、聞き覚えのある声が聞こえると同時に、扉を開く。
「なんや、ゾムとショッピくんとAくんか。」
すると、やはり強く見覚えのある、神の雑面の男。
しんぺい神だった。
しんぺい神は、ゾムと会話を進める。
「Aのこと知っとんの？」
「うん。もう恋仲。」
「え」
「ちゃいます。」
速攻で否定するA。ゾムもどうして真に受けるのか、と聞くと。
「こいつ、男すぐ掘ろうとすんねん。」
「んふふ〜何時でも相手したるからなぁ。」
「結構っす。」
あぁ納得、とゾムとAが話し始める。
ここは医務室であり、怪我をした時に来ると良い、と。怪我や体調が悪い時は掘られる心配はなさそうだ。
「あんなんやけど、腕はええし仲間思いやし、優しい奴やから。」
そう言ってゾムが指をさす先に、Aは目線をずらす。
「ショッピく〜ん」
「ちょ、こっち来んといてください」
対象が変わったしんぺい神が、逃げようとするショッピへ詰め寄っていた。
本当に良い奴なのか。しかしゾムが言うなら本当に良い奴なのだろう、とAは思った。
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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです！主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
有 - らんっ……っらんっ……！！ (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダント・ルーネ | 作成日時：2019年5月8日 23時
