15…医務室 ページ15
Aは廊下の突き当たりに、引き戸の扉があることに気がついた。
大体がドアノブを回して、押して入る部屋だったのに、そこだけが引き戸なのに違和感を覚えた。
そこでAは、病院は車椅子の人等に気遣い、引き戸になっている、ということを思い出した。
「は、ぁ……ここや……。」
荒い呼吸で、医務室らしき扉に向かって走っていく。
体の重心を前にするように走っていたため、扉にもたれかかるようになってしまった。
そして開くと、
「……入って。」
一人の男が居た。
一番特徴的なのは、"神"と白く描かれた黒い雑面。それは顔全体を覆い隠している。
純白のベールのような清潔感溢れる白衣を着ており、軍医ということが分かる。
服装や雑面は特に珍しいことではない。
町中を歩けば、パンダパーカの者が居たと思えば、全身白くて黒い蝶ネクタイの者、赤と黄色のマフラーの者、など服装にあまりまとまりはないからだ。
それでも、この国はまとまっている。
Aはそんな雑面の下の表情は読み取れない、検討もつかない。
「ここに、のせて。」
そういう軍医の指示に従い、Aは、まるで天使の羽のようなベッドにグルッペンをおろした。
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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです！主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
有 - らんっ……っらんっ……！！ (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダント・ルーネ | 作成日時：2019年5月8日 23時
