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収録や撮影も終わり皆とは別れる


『電車何分のに乗れるだろう……』



横断歩道で信号待ちをしながらスマホで電車の時刻表を見たりしていた



コソコソ

「あー分かる。ホント腹立つよねぇ…」


「そーそー。課題もやりたくない……」


『ッ…』
ダメだ。思考が悪い方向にいっちゃう。


昨日もあんまり眠れてないから余計かな…



大丈夫…バレてない……誰も私のことなんて見てない。



【早く辞めればいいのに】


ズキッ


【自己中女がVenusもreginaも辞めてくれればもっと皆映るのにさぁ〜】


やめて……


【ただ綺麗に歌うしか取り柄ないくせに偉そうにするの腹立つ】


やめて…


【ここからいなくなれ!】


やめて



キィィィッ!


「A!!」


『っ!』



Aの名前を呼ぶ声と同時に身体が何故か後ろに下げられなんだろうと思いながら少し上を向く


『…り、ょ、うた……?』



なんで手震えて…なんで泣いてるの……??


涼太「何やってんの!?死ぬ気?!」


『え、……?』



意味が分からず呆然としてしまう



辺りを見回すとAの立っていた辺りに車が突っ込んでいたがそれにしても何か周りの人のA達を見る目が違った



涼太「A今何考えてた?!
なんで赤信号なのに渡ろうとしたの!?」


衛「リョウくん!Aちゃん!大丈夫!?」


剣介「2人とも怪我はしてねぇか!?」


昂輝「リョウ、A平気か?」


『……………あ、ごめ、んなさい……。』



何故か慌てた様子で問い掛ける皆に何となくそう言って謝る



目の焦点が合わない事に疑問を感じた涼太がもう一度Aの名前を呼ぶ


涼太「…A?」


『………。』


涼太「……A鞄の中身見てもいい?」


『……コク』


少しして頷く様子に問い掛けには答えているのは分かった


Aのカバンの中を見ると中には睡眠剤や安定剤の束や切り裂かれている台本などが入っていた


昂輝「リョウ……」


涼太「A、今どこか分かる?」


『……駅に…行く………途中。』


涼太「さっき赤信号で道路に出ようとしてたのは?」


『………そうなの…?』


感情も何も感じられないような声でただただどこか一点を見ているような見ていないような不安定な状態のAを見てこれは危険だと感じる


涼太「コウ、そっちの車の人は大丈夫?」

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作者名:reina | 作成日時:2019年9月7日 16時

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