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4人での収録が終わり寮に戻る


涼太「……ただいま…って言っても無駄か。」


未だにAの部屋だった場所はそのまま残してあり衣服や大学での必要なもの以外は全てそのままだった


そろそろしっかり掃除しないとな。



俺はなんでこんなに引き摺ってるんだろう。
Aはもう前に進んでるのに。


女々しいな。いっその事適当に今日の声掛けてきた女優みたいな人と過ごせば……いや、投げやりになるのは良くない。


【『涼太だけは私の事嫌いにならないで…』】


涼太「嫌いになんかなれない。」
ずっと……忘れられないんだ。


コンコン

「リョウ居るか?」


涼太「コウ?入っていいよ。」



ガチャとドアを開けて入ってきた昂輝


昂輝「…どうしたんだ?今日のリョウの様子は少し変だぞ?」


涼太「今日、コウ達との仕事の前に入ってた局でAに会った。」


昂輝「……そうか。それでどうしたんだ?」


涼太「…俺とはさあんまり話さなかったのに始さんが来た途端凄く話しだしてデートに行こうとか言って始さんの事誘ってたんだ。」


昂輝「そうだったのか…」
デート…ってもしかして……


涼太「Aはもう前に進んでるのに俺だけが忘れられてないのが少し寂しい気もするんだ。」


昂輝「…リョウは今でもAの事が好きなんだな。」


涼太「……うん。そうだね。だから余計に…苦しい……。」


昂輝「……好きなままでいいんじゃないか?無理に忘れる必要はないと俺は思う。」


涼太「コウ…」


昂輝「それにAが言ったデートは多分……家具を見る事だと思うぞ?」


涼太「家具……?」


昂輝「あぁ、Aプロデュースのメンバーが全員住む家の家具の話だと思う。
男子メンバーがダイニングテーブルが欲しいって言ったらしい。」


涼太「なんでコウが知ってんの?」


昂輝「俺も呼ばれたからな。リョウが聞いたのはその一部分じゃないか?(苦笑)」


涼太「……紛らわしい!」


昂輝「ハハ…(苦笑)」

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作者名:reina | 作成日時:2019年9月7日 16時

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