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涼太「部屋戻ったら電気もついてないし靴も上着もなくてこっちはびっくりしたんだから!」


『……ッ…涼太…くん』


涼太「…何……」


『私昨日からずっと考えてたんだ。
涼太のプロポーズ受けるべきか。』


涼太「なに、考えた結果別れるとでも言いたい?」


『うん。別れよう……ニコ
私には涼太を支えれない。指輪返すね…ごめん。折角お母さん達に許可もらったのに。
私これ以上否定され続けて生きるなんて……私はもう重圧には耐えれないニコ

もうずっと……ずっとマイナスな思考しか出てこないの。頑張ってプラスに変えようと思ってもどうしてもマイナスになっちゃう!』


涼太「A…」


『私は子供が欲しいの!望みがなくても、愛情を注げる子を。でも諦めるしかないの。

ボーカルだってそう、私がどれだけ努力しても批判ばっかり!皆外だけの私なのに、中の私まで傷付けられる!届くファンレターの中にはカッターの破片とか別れろとか色々書かれた紙。


私はただ純粋に歌いたかっただけ!お願い、別れて……?私が最後に涼太くんに出来る事だから。ニコ』


涼太「…分かった……今まで無理させてごめん。別れようA。」


ズキッ
『ッ……うん。ニコ』
あー、自分で言った癖に馬鹿だ。
ただ恋が終わっただけ……長くて短い儚い恋が終わっただけ。


『私の荷物はまた桜庭さんの居ない時に必要な物だけ取りに行くから安心して。あとは全部捨ててくれてて構わないから。』


涼太「…分かった。」


『じゃあ……』


その後その日は上着のポケットに入ってたお金でネカフェに泊まる

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作者名:reina | 作成日時:2019年9月7日 16時

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