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始「…涼太ならそれでもいいって言うと思うがな。」
『そうなんです…。涼太くんからもそんなの気にしない、迷惑な訳ないって。美華さんからも幸せになっていいって言われたんです。
でもなんか私自身が納得いかないんです。これでいい様に思えなくて…。
勿論涼太くんの事は大好きです。こんな私を受け入れてくれて私なんかには勿体ない位の人なんです!』
『だからこそ余計に…』
始「気持ちが揺らぐか…」
『…はい。』
始「ハッキリ言うとしたらだがな…
世間の言葉は気にしなくてもいいと思うが俺の意見だな…」
『そうなんですか…?』
始の言葉に少し驚く
始「あぁ、Aはグループ最年少であの人数を纏めて凄いと思う。テレビ番組でのダンスも苦手なのに妥協は一切しないだろう?」
始「ツキプロの面々はAの男性嫌いは知っているが世間は知らない。
AがVenusとreginaのリーダーで影でどれほど書類やら予定やらメンバーの事を考えて動いているか、その中で自分の大学の勉強に仕事どれほど大変か世間は知らないだろう?
つまりAの表面しか見てないんだ。
Aが裏でどれだけの努力をしているか見もせず悪意ある言葉で傷付ける人達の声に囚われて自分の意思を無くすのは違うだろう?」
『……とら、われて…?』
囚われて…か……
それはあるかもしれない。ずっと周りの目ばっかり気にしてた。涼太の事は好きだけどこれからの事考えたら結婚とか考えちゃダメだって思ってた。
始「…違うか?俺には世間の声に囚われて自由に意思を考える事が出来てないように思える。」
『いえ、なんかストンと落ちたなって…思って。』
始「そうか?正直ちゃんと言葉になっているか不安だが(苦笑)」
『そんな事ないです。
なんか、ありがとうございます。
私今ならちゃんと涼太くんの言葉にしっかり返せる気がします。笑』
始「やっと笑ったな。笑良かったニコ」
『ありがとうございます。なんか始さんには助けてられてばっかりですね?笑』
始「またいつでも言ってきたらいい。相談には乗れるからな笑」
『はい。笑あ、始さんあの話いいですか?』
始「そうだった。これだ。」
そう言って始が持っていたカバンからA4サイズの茶色い封筒を出してくる
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作者名:reina | 作成日時:2019年9月7日 16時