赤井秀一の悪友4th【名探偵コナン】

鼠は誰か？ ページ37

水無怜奈を病院で保護してからというもの、不審な動きがちらほら見え始めた。最初はコナンくんからの情報提供。連絡を受けてから合流するまで大人しくしていろと言われ、手持ち無沙汰な私たちは彼女の病室を訪れた。未だに目を開かない彼女を、じっと見つめる。…おそらく彼女の意識はとっくに覚めているはずなのだが、その体が動く事はない。

『…納得してないって顔ね』

「まあ、少し尻込みしすぎていないかと…な。奴らを釣るには臆さず動かねばならん」

『全く同意見だわ。隠れているだけで得られる物は、きっとそう大きくない…。先を見てるんでしょう？近々、絶対戦況は大きく動く。"あなたも"もちろん策はあるよね』

「ああ…まだ考え中だがな？」

言葉ではそう言いつつも、口元は笑っていたので安心した。彼がどことなく楽しそうなのは、きっとこれからあるだろう襲撃を心待ちにしているからだろう。不謹慎かもしれないが、それは私も同じだ。困難な場面程燃える…そういう質。

『頼もしいね…流石相棒』

「光栄だな…」

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『めぼしい期間内に入院して、見舞いが来ていないのは三人…』

ホームズたちの推理により、病院内に既に潜伏しているとされる人物候補が三人まで絞られた。判断する材料として、幼い見た目でカモフラージュ出来そうなコナンくんが、本人たちと接触することに決まったのだ。

「いーい？一応ビデオのカメラとマイクは君の上着の右側の襟元に隠したけど…もしもバレそうになったら…」

「大声を出せば先生達が助けに来てくれるんだよね？」

『…油断しないこと』

「うん、任せてよ！」

見た目は小一だというのに、なんと頼もしい返事なことか。流石は日本の有能な探偵君。私たちは期待とほんの少しの心配を胸に、彼を送り出した。

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「うーん…」

『あら、何を悩む事があるの？これで鼠は確定したじゃない…ねえ？』

「ああ…見張りをつけるのは…たった1人。そうだろ？ボウヤ…」

「うん！」

急性腰痛で入院した脂性の西矢忠吾、頚椎捻挫で入院した楠田陸道、右足骨折で入院し、携帯すら拾おうとしなかった新木張太郎…。

『やっぱり君は賢いね、的確に割り出してくれた』

…ホシは、楠田陸道だ。

「大勢で張り付いて、妙な素振りをしたら即、捕まえるのが無難でしょう…」

そして、その時は案外すぐに訪れるのだ。

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空きすぎて展開忘れて、前後見直してました…。あけましておめでとうございますなんとか生きてます

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