ラストティーン ページ40
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「 もしもし 」
自分から電話をかけるなんてどうかと思うけど
今年はなんとなく、
新しい歳に聞く第一声は絶対に君が良かったから。
『 もしも〜し 』
何してたのなどと聞くまでもない。
こんなに間延びしきった声はもう彼女の寝る時間だということ。
眠そうな時は大体語尾がゆるゆるになっている。
Aちゃんがそれに気づいているかは知らない。
『 どうしたの、何かあった？ 』
「 うん、大あり。あと、3分 」
『 ……あ〜、それかあ 』
ラインしようと思ってたのに、
と小さく笑うAちゃん。
少しの間に忘れてたの？なんて落ち込みそうになったが、
ラインしようと思ってくれてただけで嬉しくなる。
君の言動に一喜一憂する自分が憎い。
『 私からおめでとうって言われたくてわざわざ電話してきたの？ 』
「 そうだけど、だめだった？ 」
『 そんなことないよ。作間はかわいいねえ 』
クスクスと笑いながらそう言うから、
多分、否絶対バカにしてる。子ども扱いしてる。
2つしか(あと2分後には一つしか)変わらないのに。
でも何だかんだAちゃんにかわいいと言われるのは悪くなくて。
「 うん、かわいいでしょ 」
なんて言ってしまう。
作間が一番かわいいよ〜
と電話越しに棒読みだけどAちゃんの声が聞こえる。
『 あ 』
「 何？ 」
『 画面見て 』
そう言われて耳を離して画面を見ると、
画面が切り替わった。テレビ通話。
『 やっほ〜見えてる？ 』
「 見えてるよ〜 」
画面越しに手を振り合う。
Aちゃんの部屋着、どこか際どくてドキドキした。
『 お誕生日おめでとう、作間 』
「 うん、ありがとう 」
『 今度私にもコーヒー振舞ってね 』
「 じゃあその時までに配線ちゃんとしとかなきゃね 」
『 任せたよ〜 』
クスクスと笑ってAちゃんが大きな欠伸を1つした。
舞台が終わって2日が経つが、
きっと彼女はまだ疲れているだろうし
俺が知らないだけでこの間も仕事をこなしていることだろう。
疲れるのも当然だ。
『 また後で言いたいことLINEで送っとくね 』
「 うん。付き合ってくれてありがとうね 」
『 はあーい。おやすみ、いい19歳にしようね 』
彼女の"〜しようね"と必ず自分と他者を巻き込む形の約束が
俺は好きだ。
ラストティーンもAちゃんや仲間がいれば
いい一年になることは確定だろう。良き良かれ。
なんてことを呆然と思った9月30日の出来事。
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366(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます♡ (2022年9月3日 10時) (
レス) id: 398b640a83 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 井上瑞稀君と橋本涼君と高橋優斗君推しです最高ですコロナと熱中症で体調などにも気をつけてくださいね (2022年8月28日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：366 | 作成日時：2021年8月29日 8時
