ease ページ33
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「 はぁぁぁぁ〜……………… 」
一番乗りの楽屋。
誰もいないことをいいことに
俺はデカすぎるため息をついていた。
昔にクラスメイトが言ってた、
"ため息をつくと幸せが逃げるよ"
って言葉を思い出しつつ。
ため息をつかなきゃやってられない時もあること、
あの頃の俺たちには分からなかったんだろうな。
まさにその状況が今な訳だけど。重なった仕事、
俺は何とかこなせている…という状態だった。
『 めっちゃため息ついてんじゃん 』
どうしたの〜
と言いながら当たり前のように俺の隣に座るA。
「 いつからいたの？
俺が一番乗りだったと思ってたんだけど 」
『 あ、けろちゃん 』
「 まじでうっさいよ〜… 」
最近のAのブームは俺の滑舌の悪いところ、らしい。
俺が甘噛みすると必ずけろちゃんって笑ってくる。
妙にかわいいニックネームだから強く怒れないのが悔しい。
『 今来たの、外からでも聞こえるくらいおっきかったよ 』
くすくすと笑うA。
今のAだって、仕事量は俺と変わらないぐらいなのに
こいつには疲れた色が一つもない。加えて学業だってこなしているというのに。
なんだか、そんなところまで悔しい。
『 優斗は頑張りすぎだよ 』
ほらおいで、と言わんばかりに両腕を広げてくれる。
唯一メンバーで、俺を癒してくれる存在。
野郎共にハグされて癒されてたらやばいから、当たり前かも。
AがHiHiに加入する前の話、
俺が疲れきっていた時に一度だけ
「何でもするからお願い聞いてくんね？
ハグしてほしー…」
と零したことがある。
それを彼女はいつまでも覚えていてくれているらしい。
もちろん、ハグし合う仲間だけど、お互い恋愛感情はナシだ。
Aのことはもちろん好きだけど、恋愛的な好きじゃない。
どういう意味の好きかは俺にもわかんないけど。
『 なんでもこなしちゃう優斗、すごい尊敬してるよ 』
「 ん、ありがと 」
『 してあげられることならなんでもするからね 』
俺の背中をトントンと叩く。
リズムが心地よくて安心しきってしまって、
ふと力を抜くと涙が出そうになる。
『 もうすぐガリさん着くらしいけど』
「 ……ありがと、A。もうちょい頑張るわ、俺も 」
『 ほどほどにだよ 』
気楽に行こうよ、なんて微笑むAに心底安心する。
舞台も大詰め、あともう少し頑張れそうだ。
気合を入れるために、両頬をぺちんと叩いた。
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366(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます♡ (2022年9月3日 10時) (
レス) id: 398b640a83 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 井上瑞稀君と橋本涼君と高橋優斗君推しです最高ですコロナと熱中症で体調などにも気をつけてくださいね (2022年8月28日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：366 | 作成日時：2021年8月29日 8時
